カニエ・ウェスト、ドレイク、SBTRKT、ジェシー・ウェアなど、数々のアーティストの楽曲にフィーチャリングされてきたシンガー・ソングライター兼プロデューサーのサンファが、新曲「Spirit 2.0」を携えてシーンに帰還した。

<Young>からリリースされた「Spirit 2.0」は、2017年のデビュー・アルバム『Process』の世界的な成功に続くもので、サンファにとっては約6年ぶりのソロ楽曲となる。

この6年間、サンファは休むことなく、自身の唯一無二の歌声を音楽界のトップ・アーティストたちに提供してきた。最近では、ケンドリック・ラマーの『Mr Morales & The Big Steppers』(「Father Time」)やストームジーの『This Is What I Mean』(「Sampha’s Plea」)に参加。同時に、彼は親しい友人や仲間、コラボレーター達と共に2ndアルバムの制作に専念していたのだった。

「Spirit 2.0」は、そのセッションからリリースされる最初の曲で、ロンドンとニューヨークで開催された彼のレジデンス公演「Satellite Business」の一環としてライヴで初披露された。この曲はサンファのプロダクションとヴォーカルに対する意欲が同等に昇華されており、2つの要素が互いをさらなる高みへと押し上げている。ユセフ・デイズ、エル・ギンチョ、オーウェン・パレットが貢献し、イェジとイベイーのリサ=カインデ・ディアスがヴォーカルで参加している。西アフリカのフォーク・ミュージックを現代風にアレンジしたキックやスネア、そしてポリリズムのシンセの上に、サンファは、自分を奮い立たせるような、ドリーミーかつポジティブで可能性に満ちたマントラを響かせる。1stアルバム『Process』が、悲しみと喪失感の闇に包まれながらも、自分の居場所を見つけようとするアーティストの姿であったとしたら、サンファの最新作は、新しい生命に心開き、その先にあるものに対する畏敬の念を抱きながら生きていく姿だと言える。

Share.

Comments are closed.