伝説のダンス・ディーヴァ、ロイシン・マーフィー(Roisin Murphy)が、ダンス・ミュージック〜インディー・ロック・ファンを虜にするDJコーツェ(DJ Koze)との共同プロデュースで完成させた最新アルバム『Hit Parade』を発表!ジャンルを超えた珠玉の13曲からなるこのアルバムは、名門〈Ninja Tune〉から9月8日にリリースされる。

アルバムの発表にあわせて新曲「The Universe」が解禁された。

ロイシン・マーフィーは、10代を過ごしたマンチェスターでノイズやパンクの洗礼を浴び、19歳でシェフィールドに渡り、クラブシーンに没頭、そこで結成したバンド、モロコで成功を収めた後、ソロキャリアをスタートさせた。ソロとしてはこれまでに5枚のアルバムをリリース。2015年のアルバム『Hairless Toys』は、マーキュリー・プライズにもノミネートされている。またデヴィッド・バーン、モーリス・フルトン、グルーヴ・アルマダのアンディ・カトー、マシュー・ハーバート、DJ Parrot、デヴィッド・モラレスら幅広いミュージシャンやプロデューサーとコラボレートを重ねているだけでなく、ヴィヴィアン・ウエストウッド、シャネル、グッチ、アレクサンドル・ボーティエ、ヴァレンティノ、ブルガリ、エルメス、マックスマーラ、アルマーニなどとも仕事をするファッションアイコンとしても知られている。さらに最近では映像作家や俳優など多方面でその才能を発揮している。

このレコードは、DJコーツェとのコラボレーション作品。私たちは数年間、異なる国でトラックやアイデアを送り合いながら、リモートで作業を行ってきた。私は常にオープンな姿勢で新しいコラボレーションに臨み、学ぶ意欲を持つようにしてるけど、今回ほどそうであったことはない。

今回のスタジオは、ハンブルグとロンドンの間の空域にある架空のスペースだった。つまり、曲作りの際には、私たちそれぞれがプライベートな場所にいた。私にとってそれは、曲作りのアプローチをより親密なものにし、このアルバムに対して自分の秘密を打ち明けることができた。またコーツェにとっては、私の存在に気を取られることなく、完全な自由と絶対的な集中を意味した。だからこそ、音楽が生き生きとしているのだと思う。まるで色彩が爆発しているように!

これは喜びに溢れた作品で、私は今までにないほどの幸せを感じてる。個人的な理由もあると思うが、仕事面でもとても充実している。私にとって、このアルバムは愛と官能について表現した作品であり、また音楽そのものと、音楽がいかにいつも私のために存在してきたかについて表現したものでもある。喜びだけでなく、闇や深淵の色合いもある。死生観も含まれているけど、それは私自身(そしておそらくリスナーであるあなた)に対して、自分の人生を生きることの大切さを思い出させるものでもある。

ロイシン・マーフィー

アルバム発表に先駆けて発表されたシングル「CooCool」は、ピッチフォークで「Best New Track」に選出されるなど多方面で称賛を受けた。それに続き、超限定12インチ作品『Can’t Replicate 12” Edit』がホワイト・レーベルでリリースされ、ダニエル・エイヴリー、ペギー・グー、ジェイミーxxなど多くのアーティストが支持。「Can’t Replicate」は、3月のパリ・ファッションウィークで行われたシャネルの2023/24秋冬コレクションのランウェイでもサウンドトラックに起用されている。

今回解禁されたニュー・シングル「The Universe」は、まるで海のような揺らぎを持ち、アルバム『Hit Parade』が示す多面的な世界観の中で実に自然に存在感を発揮している。穏やかなギターのメロディーと、ゆったりとしたエレクトリック・ピアノが特徴的な楽曲で、マーフィーの歌声がサイケデリアの雰囲気を漂わせながら、ビートに合わせてワルツを踊るような、穏やかなアレンジになっている。

この宇宙は遊び心と恐ろしさに満ちている。そこには特別な意味はない。私たちには見ることのできない、理解できることのできないストーリーが様々なレベルで語られている。生きているということは、私たちの周りで何が起こっているのか、私たちがいかに全く知らないかということを常に思い知らされるということ。

ロイシン・マーフィー

マーフィーは、今もなお進化し続け、形を変えながら30年にもおよぶ唯一無二のキャリアを築き上げてきた。さらなる未来に向けて、DJコーツェとタッグを組み、生命と想像力に溢れた至福の音楽を作り出した。2020年の前作『Roisin Machine』で得た批評的・商業的成功とは一線を画すハイパーモダンな本作『Hit Parade』は、マーフィーが今またキャリアのピークを迎え、強い探究心を持った比類なき存在であることを証明する。

ヒップホップ、恍惚のサイケデリア、ソウルフルなグルーヴの融合をベースにしたマーフィーとDJコーツェのアプローチによって、一聴して脳裏に焼き付くようなメロディを持ちながら、何度でもリプレイしたくなるアルバムが完成した。このアルバムに収録された13曲は、6年の歳月をかけ、そのほとんどがリモート環境で制作されている。両者のファンであれば、このインスピレーションに満ちたコラボレーションが、マーフィーがDJコーツェの2018年のアルバム『Knock Knock』に参加したこと、特に「Illumination」と「Scratch That」から生まれたことを知っているだろう。

『Hit Parade』のアートワークは、アーティストのベス・フレイがAIで生成した画像にマーフィーを重ね合わせ、ブラウリオ・アマドがグラフィックデザインを担当し、FKAツイッグス、キャロライン・ポラチェック、シャイガールなどを手がけるクリエイティブ・スタジオ〈Object & Animal〉が担当し、マーフィーもクリエイティブディレクターとして名を連ねている。

ロイシン・マーフィー待望の最新アルバム『Hit Parade』は、9月8日にCD、LP、ストリーミング/デジタル配信で世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには解説書が封入される。LPは、通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、インディー限定盤(ローズピンク・ヴァイナル)、デラックス盤(パープル・マーブル・ヴァイナル)の3形態で発売される。

label: Ninja Tune
artist: Roisin Murphy
title: Hit Parade
release: 2023.09.08

BEATINK.COM:  
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13421

Tracklist
01. What Not To Do
02. CooCool
03. The Universe
04. Hurtz So Bad
05. The House 
06. Fader
07. Free Will
08. You Knew
09. Can’t Replicate
10. Crazy Ants Reprise
11. Two Ways
12. Eureka 
Share.

Comments are closed.