SpotifyがAI技術を活用してパーソナライズされた選曲とAIによる楽曲やアーティストに関するコメントを作成する機能「DJ」のベータ版を公開した。現在はアメリカとカナダのSpotifyのプレミアムユーザーを対象に提供されている。

iOS/AndroidデバイスのSpotifyアプリで利用できるDJは、同社のパーソナライズ機能に加え、2022年11月の公開直後から日本でも大きな話題を呼んだチャットボット「Chat GPT」を開発したOpenAIのジェネレーティブAI技術を活用。これによりSpotifyのプレイリストエディターの専門知識を拡張することでレコメンドの精度を向上させたという。

DJはユーザーの直近のリスニング傾向や過去のお気に入り曲の情報をもとに、次に再生するトラックを自動選択する。DJが選んだトラックが気に入らない場合は、選曲のムードを切り替えるDJボタンも用意されている。

またDJは”驚くほどリアルな声”で、キュレーションしたトラックのラインナップのほか、ユーザーの好みのトラックやアーティストに関する解説を読み上げることもできる。DJの声はSpotifyのポッドキャスト番組「The Get Up」のホストを務めたSpotifyのカルチャル・パートナーシップ責任者であるXavier “X” Jerniganの声がモデルとなっており、テキストの読み上げにはSpotifyが買収したSonanticの技術が活用されているとのことだ。

SpotifyはDJについて、ユーザーが音楽を聴き、AI DJに自分の好み(と好みでないもの)を伝えれば伝えるほど、レコメンドの精度が向上していくとしている。

現時点では日本での公開日は未定だが、近日中に公開されることに期待したい。

SpotifyによるDJの使い方の詳細はこちら

Text by Jun Fukunaga

source:https://newsroom.spotify.com/2023-02-22/spotify-debuts-a-new-ai-dj-right-in-your-pocket/

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