宇多田ヒカルの最新アルバム『BADモード』にプロデューサーとして参加したことで日本でも大きな話題を呼んだ、ロンドン拠点のプロデューサー/DJのFloating Pointsが最新曲「Problems」をMVと共に公開した。

RDC「Sound Horizon」のヘッドライナーとして来日するFloating Points

Floating Pointsは、10月29日に開催されるRainbow Disco Club(RDC)のオールナイトイベント「Sound Horizon」にヘッドライナーとして登場。DJセットを披露することが発表されているだけに彼の来日を心待ちにしている日本のファンは多いことだろう。

そんなFloating Pointsだが、2019年にリリースされた2ndアルバム『Crush』のアートワークを手がけたHamill Industriesとは継続したコラボレーションを行っている。今回のシングル「Problems」のMVは、今年に入って発売したシングル「Vocoder」や 「Grammar」のMVでも使われた電気パルスと相互作用して動く映像のアイデアがベースになっており、それがさらに進化。”Vector Rescanning”と呼ばれる技術を使い、映像を音に変換し、更にそれをベクターイメージに変換するという作業がリアルタイムで行われた。これによりダンサーのHannah EkholmとJal Joshuaの動きを撮影し、彼らの動きを音に変換。それをFloating Pointsの音楽に含まれるさまざまな音の要素と絡め、モーフィングされている。さらにその音から最終的なイメージをカスタムメイドのVectrexシステム(ベクターイメージをスクリーンに投影する80年代のビデオゲーム機)に投影することで映像が完成したとのことだ。

また「Problems」のMVについて、Hamill Industriesは以下のようにコメントしている。

「「Problems」では、その恍惚とした音波が到達するすべての部屋がエキサイティングになるように作りこみました。音楽に合わせて回転しながら移動するレーザーを使って、そのしなやかな形を目に見えるようにしました。この映像では、ダンスフロアにいるときに感じる電気的な感覚、音波が耳に届くと踊りたくなる衝動を形にすることが重要だったのです」

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