〈International Anthem〉からの諸作、ギル・スコット・ヘロンやブルーノート作品の再構築盤でその株を上げ続けている現代ジャズ屈指のビート・サイエンティスト、マカヤ・マクレイヴンが最新アルバム『In These Times』を9月23日にリリース。同作より新曲「Seventh String」が公開された。

アルバム『In These Times』は、多国籍労働者階級のミュージシャン・コミュニティの出身であるマクレイヴンの個人的な体験や、より広い意味合いでの文化的闘争からインスピレーションを受けた、ポリ・テンポ=異なるテンポが同時に進行する作品集である。今作は、彼が注目を集めるきっかけとなった『In The Moment』(2015)以降の精力的なリリースを続ける一方で、水面下で常に制作を続けてきたレコーディング作品であり、その期間は実7年にも及ぶという。ジェフ・パーカー、ジュニアス・ポール、ブランディー・ヤンガー、ジョエル・ロス、マーキス・ヒルなどの盟友たちが参加した音源は、5つのスタジオと4つのライブ演奏スペースで録音され、マクレイヴンが自宅でポストプロダクション作業を徹底的に行った。オーケストラやラージ・アンサンブルのアレンジと、彼のシグネチャーであるオーガニックなビート・ミュージックが織り込まれたこのアルバムは、プロデューサーとしてのマクレイヴンにとっては新たな前進であり、マイルストーンであると言えるだろう。しかしそれ以上に、作曲家としてのマクレイヴンからは、今までにない強く明確な主張が感じられる。

「カルチャー・シンセサイザー」や「ビート・サイエンティスト」とも呼ばれるマクレイヴンは、空間を崩壊させ、境界線を破壊し、過去、現在、未来をブレンドして、ポストジャンルでジャズにルーツを持つ、21世紀のフォーク音楽を多層なテクスチャへとアレンジする独自の才能を持つ人物だ。『In These Times』は、彼の芸術的精神、経験、アイデンティティ、血筋を包括しつつも、自身の音楽を新たな高みへと押し上げるものとなっている。

〈International Anthem〉、〈Nonesuch〉、〈XL Recordings〉の共同リリースで9月23日に世界同時発売となる本作の日本盤CDには解説を封入し、ボーナス・トラックを追加収録。アナログ盤は通常ブラックに加え、数量限定ホワイト・ヴァイナルが同時リリース。本日より随時各店にて予約がスタートする。

label: XL Recordings / Beat Records
artist: Makaya McCgraven
title: In These Times

release: 2022.09.23 FRI ON SALE

国内盤CD XL1271CDJP ¥2,200+税
解説 / ボーナストラック追加収録
輸入盤CD XL1271CD ¥1,850+税
輸入盤1LP XL1271LP ¥2,850+税
輸入盤1LP (限定ホワイト) XL1271LPE ¥2,850+税

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12873

TRACKLISTING
01.In These Times
02.The Fours
03.High Fives
04.Dream Another
05.Lullaby
06.This Place That Place
07.The Calling
08.Seventh String
09.So Ubuji
10.The Knew Untitled
11.The Title
12.Bonus Track For Japan

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