南ヨーロッパの小国、マルタ共和国で今週、個人使用目的での大麻の栽培と所持が合法化される。このケースでの大麻の合法化はヨーロッパで初となる。




マルタ共和国ででは大麻の合法化により、大麻使用の犯罪化を避ける一方で、薬物による害の軽減を確実にするための規制を行うことを目指すとしている。大麻の栽培と所持と合法化は、今週火曜日に議会で賛成票が投じられた後、大統領の署名を経て、週末までに施行される予定だ。

ガーディアン誌によると、同国では大麻の合法化により、大麻使用の犯罪化を避ける一方で、薬物による害の軽減を確実にするための規制を行うことを目指すとしており、担当大臣のOwen Bonniciは、「政府は娯楽用麻薬の使用を奨励するつもりはないが、大麻の使用自体がよりハードな麻薬へのゲートウェイ・ドラッグになるという議論には証拠がない」とコメント。




これによりマルタ共和国では、今後、18歳以上であれば、7グラムまでの大麻の所持が合法化され、自宅で4本までの大麻を栽培し、50グラムまでの乾燥品を所持が可能に。また、28グラムまでの所持であれば、50〜100ユーロの罰金が科せられるが前科はつかない。しかし、子供の目の前で大麻を摂取した場合は、300〜500ユーロの罰金が科せられる。18歳未満の所持者は、逮捕されるのではなく、司法委員会でケアプランの勧告を受けることになるという。

個人使用目的での大麻の栽培と所持の合法化について、担当大臣のOwen Bonniciは、「政府は娯楽用麻薬の使用を奨励するつもりはないが、大麻の使用自体がよりハードな麻薬へのゲートウェイ・ドラッグになるという議論には証拠がない」、「今では大麻使用者に対する強硬手段は不均衡で不当なものであり、模範的な生活を送っている人々に多くの苦しみを与えていたことが理解されつつあります。しかし、彼らが個人的に大麻を使用しているという事実は、彼らを犯罪者に追いやることになる」と述べている。

また、合法化については、「マルタ共和国が規制当局を設置して包括的に法律に言葉を盛り込んだ最初の国になることを大変うれしく思う」と述べている。




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