65年の歴史を誇り、大阪の大衆文化と共振し、時代を映す鏡として存在してきた「味園ユニバースビル」が、文化的体験の新たな場としてメタバース化。00年台初頭にこのビルに辿り着き、先人たちのDIY精神を受け継いだCOSMIC LABが、味園ユニバースの全面協力を得て、当ビルを新たな宇宙へと拡張させるプロジェクト『UNIVERSE 1956 -』が始動する。




「味園ユニバースビル」は、第二次世界大戦での敗戦を経て社会が復興に向け急速に変化していく1956年、 キャバレー、ダンスホール、宴会場等を併設した一大歓楽施設として、大阪・千日前に誕生。ネオンサインの外観は千日前の歓楽街を象徴し、空中ステージ5基を擁した巨大キャバレー「ユニバース」は、連日の大繁盛を収めていた。 65年を越える歴史の中で、外観や内観も然り、様々な業種・業態への変遷を経て、00年代以降は新たなライブスペースとして再注目され、現在は個性的なバーが入居する「サブカルチャーの聖地」としても知られる。未だ当時の時代性を残しつつ独自文化を発信し続けている伝説のビル。

『UNIVERSE 1956 -』では、65年の歴史を往来する、リアリスティックで没入感のあるヴァーチャル空間を構築。自由自在に回遊できる3D空間には、本邦初公開となる当時の建築スケッチ、写真、音源などの秘蔵資料をギミックたっぷりに楽しめるオンラインギャラリーや、現在の味園ユニバースをツアーできるMatterportギャラリーを展開する。




また、ヴァーチャルプラットフォーム「Virtual Universe」のグランドオープンは、12月6日(月) 12:00~が予定されており、音楽ベニューとしての文化的背景もアップデートすべく、最盛期のキャバレー・ユニバースをフルCGで再現し、DJやミュージシャンを迎えたライブをバーチャル空間からオンライン配信する。今後、リエディットの名手で大阪が生んだ奇才・ALTZや5年連続DMC世界チャンピオンという偉業を成し遂げたex.KIREEKのDJ YASAが、ビル内倉庫で大量に発掘されたオープンリールテープ音源も使用したエクスクルーシブなDJセットを披露する。配信日は、公式SNSより随時発表される。

さらに『UNIVERSE 1956 -』オープンを記念し、これまでに5000プログラム以上の多様な番組制作を手がけてきた宇川直宏率いるインターネットストリーミング局「DOMMUNE」との特別プログラムが12月21日(火)より生配信。オルタナティヴ・サイドからメタヴァースを考察し続けてきた渋谷 PARCO9F「SUPER DOMMUNE」と、大阪「COSMIC LAB」から中継したライブショーケースが融合する。

さらに新進気鋭のフォトグラファーが現代の味園ユニバースビルを新鮮な視点で切り取る写真展『The Universe in a New Perspective』を開催。「Virtual Universe」内でオンラインで公開されるほか、味園ビル2Fの「individual 夜香」でのリアル展示も同時開催。全作品を収録した完全数量限定の写真集も発売予定となっている。

『UNIVERSE 1956 -』:https://www.universe1956.com/




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