唯一無二のクリエイティヴを誰も予想できない形で発表し続ける天才アルカがシーアとのコラボレーション「Born Yesterday」や先日発表された「Prada/Rakata」が収録される『KICK ii』に続いて、『KICK』シリーズ・アンソロジー3作目となる『KicK iii』を12月3日に同時リリースすることを発表した。




同作より新曲「Electra Rex」およびカルロッタ・ゲレロが監督を務め、2020年9月にバルセロナで撮影されたMVが同時公開された。

“私にとって『KicK iii』は、Kickの世界で最も力のある作品。このアルバムはシリーズの中でも、より熱狂的で、猛烈な陶酔感があって、攻撃的なほどサイケデリックなサウンドパレットへの入口となっている。「Electra Rex」は、一般的に知られている、フロイトが用いたエディプス・コンプレックスの考え方を参考にして、新しいアーキタイプ(元型)として私が発案したもの。私は、何世代にも渡る盲目の悲劇を繰り返さないように、ノンバイナリーの性心理的な物語を初めて提案する。オイディプス・レックスとエレクトラ・レックスの両方の名前を統合した「エレクトラ・レックス」は両親を殺し、自分自身とセックスし、生きることを選ぶ。”-ARCA

グラミー賞にもノミネートされた2020年作品『KiCk i』がアルカの数多くのアイデンティティをすべて含んだ多次元的な自画像であるとすれば、『KICK ii』はベネズエラで過ごした青春時代を彩ったレゲトンを参照し、構造と混沌のバランスを取りながらも、妥協のない実験性を犠牲にすることなく、これまでで最も親しみやすい作品にしたものだ。一方、今回発表された『KicK iii』では、アルカというアーティストが誕生したナイト・クラブへと回帰し、リスナーを未知の陶酔状態に導く容赦ないリズムや、サイバー・パンクな近未来の地下にある、ダークなクィア・クラブのためのアンセムを聴くことができる。

『KICK ii』、『KicK iii』は12月3日に配信リリースされる。




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