ベネズエラ出身のアーティスト、歌手、DJ、パフォーマー、モデル、画家、ポップディーバ、実験音楽作曲家であるアルカが待望のアルバム『KICK ii』の詳細を発表した。




このアルバムは2020年のグラミー賞にノミネートされた作品『KiCk i』に続くもので、『KiCk i』は先週、ラテン・グラミー賞の「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム」にもノミネートされた。先週アルカは以前から予告されていた「Incendio」というタイトルの、炎がほとばしるようなトラックを発表し、復帰を果たした。その炎に油をそそぐごとくアルカはシーアをフィーチャーした『KICK ii』のファースト・シングル「Born Yesterday feat. Sia」を発表。

12月3日にからデジタル・リリースされる『KICK ii』は、現在進行中のKiCkシリーズの第2弾だ。アルカの中に存在する複数の自己状態を表現するために考案されたアンソロジーである『KICK ii』は、すべてアルカが制作を手掛けたオリジナル曲となっており、カードプッシャー、ボーイズ・ノイズ、ミカ・レヴィ(ミカチュー)、ワンダーガール、キュービーツ、シーアによるプロダクションや作曲が加えられた合計12曲が収録されている。

https://arca.ffm.to/kickii




自らの多様で濃密な作品を生み出すだけでなく、彼女はレディー・ガガ、ビバリー・グレン・コープランド、ビョーク、カニエ、フランク・オーシャン、FKAツイッグスの制作を手がけるほか、近代美術館、クリスチャン・ディオールの22年ショー、HBOのテレビシリーズ「Euphoria」、アクネ・ウィメンズの22年春夏ショー、バーバリー2020年のショーに出演し、ニューヨークの新しいアートセンターThe Shedでは4夜にわたるレジデンスを務めてきた。彼女はGLAADメディア賞にノミネートされ、グラミー賞にノミネートされた初のノンバイナリー・アーティストでもある。自身のアルバムアートを描き、ボッテガヴェネタ、カルヴァン・クライン、ロエベでモデルを務め、次世代の楽器を共同でデザインし、AIを導入した。コミュニケーションツールDiscordでは、彼女をフォローする自称「ミュータント」のグループ構築しており、絶賛されている。

一見バラバラに見えるこれらのことが、全体として見ると実は全て繋がっている。それは常に成長し続けているということ。しかし、それはあくまでもスナップショットであり、ある状態から次の状態への絶え間ない移動の成果物である。アルカの真の芸術媒体は、変化そのものなのだ。




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