ジャデビュー・アルバム『Geography』(2018)が大ヒットを記録し、今やジョン・メイヤーやエリック・クラプトンも認める新世代のギターヒーローとしても注目 を受けるトム・ミッシュが、イギリスがロックダウン中の昨年3月にスタートさせたプロジェクト『Quarantine Sessions』。ギターとループマシーンを駆使した独自のギタープレイで再解釈したニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」や ソランジュの「Cranes in the Sky」、ジェイムス・ブレイクの「The Wilhelm Scream」などのカバー・セッション動画が話題となっていたが、それらの音源がサプライズ・リリースされた。




ロックダウンは凄く奇妙な時間だったけど、それによって僕はギターを弾いてジャムすることに多くの時間を費やすことができ、これらのセッションを公開することができた。憧れのマルコス・ヴァーリと一緒に「Parabens」のカバーできたのは夢のようだったよ。このセッションへのみんなのリアクションが凄く良かったので、今回リリースすることができて嬉しいよ。
– Tom Misch

世界的パンデミックのさなかにリリースしたユセフ・デイズとのコラボ・アルバム『What Kinda Music』が全英チャート4位を記録した一方、ギターとiPhoneを使って自宅でレコーディングするこのセッションは続けられ、ブラジリアン・ポップスの巨匠マルコス・ヴァーリとのコラボレーションなどスペシャルなセッションも披露されている。




本作『Quarantine Sessions』には、トム・ミッシュの公式YouTubeチャンネルで公開されている7曲のほか、初公開音源「Missing You」が収録される。それらは、どこまでも続く青空の下での華やかで物憂げな散歩や、炎天下の草むらで寝転がるのにぴったりの音楽であり、穏やかで、頭をクリアにし、思わず酔いしれてしまう魅惑的な楽曲だ。そしてアルバムのアートワークには、トム・ミッシュが敬愛するアーティスト、オリバー・マクドナルド・オールズによる温かな手描きのイラストが使われている。

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