ロンドン出身のDJ、プロデューサーであるピーター・オーグレイディことジョイ・オービソンが8月13日に初の長編作品となる14曲入りミックステープ『still slipping vol.1』を〈XL Recordings〉からリリースすることを突如発表した。




アンダーグラウンドのダンス・ミュージックを永遠に変えた名曲として未だに語り継がれ、2009年にセンセーションを巻き起こしたデビュー・シングル「Hyph Mngo」と共に突如シーンに現れたジョイ・オービソンは、同世代で最も影響力のあるエレクトロニック・アーティストの一人だ。自身のレーベル〈Hinge Finger〉からのジャンルを超えた作品のリリースの数々やマンスール・ブラウンやオーヴァーモノなどのアーティストたちや、日本の洋服ブランドC.E (Cav Empt)とのコラボレーション、BBC Radio1でのレジデンシー、アンダーグラウンド・クラブ・イベントからフェスティバルまで幅広く出演してきたことから、シーンにその名を轟かせ続けてきた。

UKガラージやダブステップなどを筆頭にUKアンダーグランド・ミュージック・シーンを凝縮させた『still slipping vol.1』は、ロンドン南東部にある彼のWalworth Windowスタジオで制作され、本格的なサウンド・システムによって生み出された未来を見据えたダンス・ミュージックでありながら、人間味と遊び心が垣間見えるミックステープとなっている。テクノ、ハウス、ドラムンベース、UKガラージだけでなくグライムやロック、パンクなどの多様な分野からインスピレーションを受けているジョイ・オービソン自身が慎重にキュレートした主にUK発の新進気鋭アーティストたちがコラボレーターとして集うほか、今作アートワークの主役でもあり幼い彼にドラムンベースやUKガレージを初めて聴くきっかけを与えたという従姉妹を筆頭に、ジョイ・オービソンの家族が一連のボイスメモという形で登場し、これまで人目に晒されてこなかったプロデューサーのパーソナルな世界を垣間見ることができる。

「僕はこの作品をとても人間味のあるものにしたいと思いました。このレコードの奇抜な部分があまりにも変で自己満足的なものにならないように、全体を愉快で笑える内容にしたかったんです。僕にとってこれはソウルのレコードだと思っているけど、みんなにどう聴こえるのかは分からないですね。」
-ジョイ・オービソン(ピーター・オーグレイディ)

10代の頃からエレクトロニック・ミュージックの世界を形作り、再定義してきたアーティストによる最新のクリエイティブな節目となる最新ミックステープ『still slipping vol.1』は、〈XL Recordings〉より8/13リリース。日本盤CDにはボーナス・トラック「meandyou」が追加収録され、解説・歌詞対訳を封入。輸入盤CD/LPも同時発売となり、本日より各店にて随時予約スタートとなる。




Share.

Comments are closed.