60年代を代表するロック・バンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドへのトリビュート・カヴァー・アルバム『I’ll Be Your Mirror: A Tribute to the Velvet Underground & Nico』が9月24日(金)にリリースされる。
また、2021年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されたばかりのドキュメンタリー映画『The Velvet Underground』は10月15日(金)より世界各地の劇場(*国内の上映詳細は未定)とApple TV+にて公開される予定だ。アカデミー賞ノミネート歴を誇る映画監督のトッド・ヘインズが初めてドキュメンタリーを手掛けた作品で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの実像に迫る内容となっている。
9月24日(金)に発売されるトリビュート・カヴァー・アルバム『I’ll Be Your Mirror: A Tribute to the Velvet Underground & Nico』は、ルー・リードの親友であり、昨年他界した米プロデューサーのハル・ウィルナーが監修・制作を務めている。ウィルナーはトリビュート・アルバムの名手であり、手がけるプロジェクトごとに、対象となるアーティストや作品の規模を拡大していった。ウィルナーは自身がリードのレガシーの主要なキュレーターであることを強く意識しており、友人の作品に対する彼の配慮と愛情は、本作のすべての音に表れている。また、本作は彼が手がけた最後のアルバムとなった。
同作にはヴェルヴェット・アンダーグラウンドに多大な影響を受けてきたアーティスト達が参加している。イギー・ポップ、 マイケル・スタイプといったレジェンドから、現行のUSインディー界を牽引するアーティストのセイント・ヴィンセント、そして新世代のカルチャー・アイコンとして活躍するキング・プリンセスや英ポストパンク界の新星、フォンテインズD.Cなどが名曲と呼ばれる楽曲の数々をカヴァーしている。アルバムから先行曲として米SSW・ギタリストのカート・ヴァイル率いるカート・ヴァイル&ザ・ヴァイオレーターズによる「Run Run Run」が公開された。カート・ヴァイルは楽曲について以下のようにコメントしている。
「僕は子供の頃にこの「Run Run Run」をカバーしたんだ。10代後半の頃に、当時所属していたバンドでね。言ってみれば、ものすごい出来事だったな。特定のインディーズ・バンド以降には、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの直接的な繋がりがある。だから、ヴェルヴェッツは一流なんだ。ドゥーワップが入っていたり、ギザギザとしたノイジーなものが入っていたりして、何でもできるような気にさせてくれるんだよね。可能性は無限だよ。君は完全に自由だ。堂々と気楽にね。」
アルバムの参加アーティストは以下の通り。
イギー・ポップ&マット・スウィーニー、マイケル・スタイプ、アンドリュー・バード、ルシウス、カート・ヴァイル&ザ・ヴァイオレーター、セイント・ヴィンセント&トーマス・バートレット、サーストン・ムーア、ボビー・ギレスピー、キング・プリンセス、コートニー・バーネット、フォンテインズD.C、シャロン・ヴァン・エッテン&エンジェル・オルセン。
<リリース情報>
アルバム『I’ll Be Your Mirror: A Tribute to the Velvet Underground & Nico』
2021年9月24日(金)
試聴/購入:https://virginmusic.lnk.to/RUNRUNRUN
<トラックリスト>
Sunday Morning – Michael Stipe
I’m Waiting For The Man – Matt Berninger
Femme Fatale – Sharon Van Etten (w/ Angel Olsen on backing vocals)
Venus In Furs – Andrew Bird & Lucius
Run Run Run – Kurt Vile & The Violators
All Tomorrow’s Parties – St. Vincent & Thomas Bartlett
Heroin– Thurston Moore feat. Bobby Gillespie
There She Goes Again – King Princess
I’ll Be Your Mirror – Courtney Barnett
The Black Angel’s Death Song – Fontaines D.C.
European Son – Iggy Pop & Matt Sweeney