SpotifyのCEOのDaniel Ekが、サッカークラブのアーセナルの元所属選手ティエリ・アンリ、デニス・ベルカンプ、パトリック・ヴィエイラの協力を得て、クラブの買収に向けて準備を進めていると報じられている。
The Guardianによると、Daniel Ekは先週末にアーセナル買収の可能性について問い合わせを始めており、来週にも正式なアプローチの発表が行われる可能性があるという。元選手のアンリ、ベルカンプ、ヴィエイラは、先週、アーセナルが失敗に終わったスーパーリーグへの参加を試みたことで、売却を求める圧力が高まっている現オーナーのクロエンケに変わり、Daniel Ekがパッケージを組み立てるのを手伝っているとのこと。
Daniel Ekは、先週金曜に「供の頃から、覚えている限りずっとアーセナルを応援してきた。もしKSE(Kroenke Sports & Entertainment)にアーセナル売却の意思があるのなら、私は喜んで立候補する」とツイートしている。
As a kid growing up, I’ve cheered for @Arsenal as long as I can remember. If KSE would like to sell Arsenal I'd be happy to throw my hat in the ring.
— Daniel Ek (@eldsjal) April 23, 2021
Kroenke Sports & EntertainmentのオーナーであるStan Kroenkeは、クラブの売却を検討するのであれば、少なくとも20億ポンド(約2,000億円)を望んでいると考えられている。Daniel Ekの資産は約34億ポンドと言われており、業界の専門家は、Kroenkeを売却に向かわせるだけの金額を用意することができるだろうと予測している。
しかし、このニュースはSNSでは様々な反応を引き起こしている。多くのアーセナルファンは、より多くの移籍金が得られるという見通しに興奮する一方で、音楽業界の関係者からは、ミュージシャンが同サービスから低額のロイヤリティ(1ストリーミングあたり0.0031ポンドと推定される)を受け取っている中で、このような大金が動くことへの失望の声が上がっている。
Spotifyは先日、Spotify Familyの加入者を対象に値上げを行うことを発表している。また、最近の研究で、楽曲レコメンドのアルゴリズムが業界のジェンダーバイアスを強化している可能性があることが明らかになっている。