厚生労働省が大麻草を原料にした医薬品、いわゆる”医療大麻”について、医療現場での使用を認めるか議論が進められる中、実用化を視野に国内初の治験の実施に向けた検討を始めたことをNHKニュースが報じている




医療大麻はアメリカなどで複数承認されており、一部は難治性のてんかんの治療薬としても使用されている。しかし、日本では大麻取締法で規制の対象になっていることから、厚生労働省は医療現場での使用を認めるか検討会を設置して議論を進めている。

報道によると厚生労働省は、31日に行われた検討会の会合で、医療大麻について実用化を視野に治験を実施する検討を始めたことを明らかにした。すでに研究班も立ち上げ具体的な方法について詰めの協議を行ったという。医療大麻が実施されれば国内では初となり、研究班は来月中に報告書を取りまとめることにしている。

なお、欧米では医療大麻だけでなく嗜好品としての大麻の合法化は進んでおり、先日、アメリカ・ニューヨーク州でもすでに合法化しているカリフォルニア州など一部の州と同じように嗜好品としての大麻の使用や栽培を合法化したことが報じられている。大麻の合法化は、多額の税収が見込めることなどから、アメリカでは合法とする州が増えている。

一方で、日本では大麻所持は非合法のため、アーティストの不法所持による逮捕事件も多く、その度に物議を醸している。先日も人気音楽ユニット・CREAMのラッパー・トラックメイカーとして知られるStaxx Tが、乾燥大麻約6・5グラムを所持したとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されたことが報道されたばかりだ。




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