今月予定されていた2021年のグラミー賞授賞式がコロナ禍により3月に延期されることが報じられる

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アメリカ現地時間1月31日に予定されていた2021年度のグラミー賞(第63回グラミー賞)が新型コロナ感染拡大を懸念して延期されたと報じられている。Rollong Stoneの報道によると火曜日の夜に発表された声明の中で、主催者は「健康の専門家、主催者、出演予定のアーティストとの思慮深い会話」を引用しながら、3月14日(日)に受賞式を開催することを確認したという。




「ロサンゼルスの新型コロナ感染の状況が悪化しており、病院サービスを圧迫、ICUが定員に達していること、州や地方自治体からの新たな指導により、受賞式を延期することが正しいことだと結論付けた」と、レコーディング・アカデミーと受賞式を放送するCBSは声明で述べている。

今年のグラミー賞受賞式は、無観客でプレゼンターとパフォーマーのみが現場に立ち会うことができるようになる予定で、ノミネートされたアーティストも会場入りすることができず、2020年のエミー賞のように、ノミネーターが登場してリモートで賞を受け取るという状況になる可能性が高いと見られている。

2021年のグラミー賞では、Beyoncéが最多となる9部門ノミネートされたほか、Dua Lipa、Taylor Swift、Roddy Ricchがそれぞれ6部門にノミネートされている。




また今年の授賞式の司会者に抜擢されたTrevor Noahの担当者は、延期された授賞式でも彼が司会を続けるとRolling Stoneの取材に対して回答しているという。

グラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーがイベントの延期を決めたのは、俳優や他の業界の専門家を代表する組合「SAG-AFTRA」と全米製作者組合が “人が現場で直接会う形での制作を一時的に保留すること”を推奨した1日後のことだったとのことで、現在、医療崩壊の危機に直面している南カリフォルニアの医療現場を考慮してとのこと。

LA Timesによると、カリフォルニア州は全体として、感謝祭とホリデーシーズンに続いて新型コロナ感染者が急増し、1月4日に新規感染が74000件となり、1日あたりの新規感染の新記録を樹立。LAでは、病院システムが手薄になっているため、新型コロナ患者はしばしば病院のベッドが空くまで何時間も救急車で待つことを余儀なくされており、ロサンゼルス郡救急医療サービス局は救急隊員に酸素を配給し、事実上助かる可能性のない患者を移送しないよう指示していると報じられるほど、医療現場は逼迫している。




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