京都「shrine.jp」がMasayuki Nii、Junya Tokuda、ima の最新作を同時リリース

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京都の老舗アドバンスドレーベル「shrine.jp」が所属アーティストMasayuki Nii、Junya Tokuda、imaの最新作を11/24に同時リリースした。




三者それぞれからアプローチされた空間に溶け込む心地良いアンビエント作品である。ジャケットには京都在住新鋭書家 小山恵莉がそれぞれの音からインスパイアされた墨象三連作を提供。レーベルのスタンスとも合致する制限を解放する内容となっている。

Matters of the Affection / Masayuki Nii (SRDL081)

このアルバムに収められた曲はすべて、今までに録り溜めたライブ音源やフィールドレコーディングを元に製作しています。何度も音を塗り重ね、それに没頭する事は、不安や苛々といった感情を忘れさせてくれました。知り合いのアーティストの言葉を気に留めています。「人生は短いから。やりたい事をやろう。やらなきゃいけない事をやろう。他の誰かのではなく。自分自身の課題を。」怠けず自分事に向き合う事、恐れず人と関わる事を諦めない事、の大切さを感じる日々です。自分の為に作った作品ですが、それが誰かの毎日を邁進する原動力であったり、傷ついた時の癒しになったりすると嬉しく思います。

仁井大志 Masayuki Nii
サウンドアーティスト。アンビエント/トラックメイカー。関西を中心にライブをしたり、イベントを企画したり、動画や舞台への楽曲提供を行なったりしています。コンテンポラリーダンサーの下村唯と組んだパフォーマンスチーム”SickeHouse”の作品”亡命入門”は、横浜ダンスコレクション2019で審査員賞を受賞し、海外公演も行なっています。2017年に、Stuk LabelよりJomyak名義でエレクトロニックビート作品”Gate”をリリースしました。2018年に、shrine.jpよりアンビエント作品”Underneath The City of The Bloom”をリリースしました。現在は京都の音楽レーベルshrine.jpのリリース監修を務めています。その他、観葉植物に水をやったり、JavaScriptを書いたりしながら毎日を過ごしています。




No Man’s Land / Junya Tokuda (SRDL082)

「路地の日常」と題した前作「A Day In The Alley」では「日常を普段の視点とは別のフレームで切り取った世界のBGM」をコンセプトに提示。今作のテーマはその延長線上にある「彼岸の風景」のイメージとなった。主な制作期間の2018年〜2019年前半は、自ら居住する都会の風景と制作する電子音に特にギャップを感じた時期であった。旅先の古都や寺院の空気感や、海外のSF小説等、日常から離れた感覚から本作のイメージが形成された。

Junya Tokuda
大阪在住の電子音楽家。阿木譲プロデュース作品への参加、shrine.jpからアルバム『A Day In The Alley』、LongLongLabelからEP『Unleash』他、コンピレーション作品の楽曲、他アーティストのリミックス曲などをリリース。ポストロックとしての、スロウモーション・テクノからウィッチまで、新しい時代のエレクトロニカを表現する。




post-ambient / ima (SRDL083)

本作は全編通して愛機のアコギ1本から切り出したサンプルを使用し、【post folk】と呼べるようなカテゴリを探求した結果、起伏のあるミニマルなレイヤーを持つアンビエントミュージックに仕上がりました。緩やかなフレーズを重ねて作る発想ではなく、1本の楽器から音色を切り出すことでバランスを取り、複雑な音響をシンプルにまとめることで、表層を聴き流すことも深層を聴き込むことも楽しめるような作品を目指しました。また6曲目の【post】はアコギの1発録りで表現しており、その他の楽曲の出自と行先を曖昧にさせております。全編通して、アンビエントミュージックを通過し、【post folk】の扉を開いていきたいという想いで制作しました。特に【post folk】と【複雑でシンプル】という言葉は近年の私が探求しているテーマとなっております。

ima
京都在住の音楽家。アコースティックギターの音色と変幻自在なサウンドプログラミングを軸に複雑な音響を即興的に構築する。
2013年、Route09とのユニットA.N.R.i.としてアルバム『All Noises Regenerates Interaction』をリリース。同年、六本木Super deluxeにて開催された東京都初耳区に出演し、現代音楽家の灰野敬二や鈴木昭男らと共演を果たす。2014年、imaとしてソロアルバム『A Virgin Order』を配信リリース。

墨象コンセプト
「共感」
2020年は誰もが今までにない経験をした年となった。ただ、他の人がその時抱いた感情や経験を完全に理解することはできない。でも、私たちは想像することができる。感情に寄り添うことができる。共感することができる。たとえそこに言葉はなくても共感できるものがあると信じている。アーティストの方々が制作された音楽が一人でも多くの耳に届けられるように。アーティストの想いが広がっていくように。

小山恵莉
6歳より祥洲氏に師事。2015年に参加したグループ展「Color」を機に、本格的に作家活動を開始。2018年の年末より約3ヶ月間、北米から南米を旅しながら各地で感じたことを書にし、作品をインスタグラムで発表。2020年は京都 Club METROでのイベントで書道パフォーマンスを行うなど活動の幅を広げている。




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