iZotopeが”ポストプロダクション業界標準”のオーディオリペア・ツール「RX」の最新バージョン「RX 8」をリリースした。
バージョンアップを遂げた「RX 8」では、まず前バージョンの「RX 7」でも注目を集めた完成済みの2ミックスの中からボーカル、ベース、打楽器とその他の楽器を特定し、それぞれに音量変更を加えるソース分離機能である「Music Rebalance」が進化したことに注目だ。
RX 8版の「Music Rebalance」では、更なる膨大なデータを機械学習する事により、ソース分離のアルゴリズムが「RX 7」に比べ飛躍的に向上。分離精度が一番低いセッティングであっても、RX 7での最良設定を凌駕する精度を誇るというが、そのほかにもソロボタンの追加、Separateボタンによる4パートのエクスポート機能が加わっている。
また複数のオーディオファイルを一度に処理、エクスポート可能になった「Batch Processor」、ハムノイズを消去し、クリアさを保つ「De-hum」、複雑なノイズの多い環境での録音からダイアログを分離させる「Dialogue Isolate」なども同じくバージョンアップによって進化している。
新機能ではギター演奏時に発生する3種類のノイズをコントロールすることができる「Guitar De-noise」、ストリーミングサイトで採用されているラウドネス基準に準拠しているかなどをわずかな時間で確認、調整できる「Loudness Control」、4kHz以上の情報を再現し、インターネットを介した圧縮音声オーディオをクリアで聞き取りやすい録音へと修正する「Spectral Recovery」、レコードやテープのような物理的な録音におけるピッチの揺らぎを修正する「Wow & Flutter」といった機能が搭載された。
現在、iZotopeでは「RX 8」発売を記念し、「RX Elements」、「RX 8 Standard」、「RX 8 Advanced」、「RX Post Production Suite 5」を、10月14日までイントロ価格で販売中だ。
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