Roland、シンセサイザー音源システム『ZEN-Core Synthesis System』を発表

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ローランドが、約50年にわたって最先端のアナログ/デジタル/アナログ・モデリング・シンセサイザーを生み出してきた経験とノウハウを結集し、今後の同社の電子楽器の要となる最新のシンセサイザー音源システム『ZEN-Core Synthesis System』(ゼンコア・シンセシス・システム、以下『ZEN-Coreシステム』)を発表した。




2019年9月に新開発の音源「ZEN-Core」を搭載した次世代の楽器として、音楽制作からライブ演奏までストレスなくシームレスに作業できるプロ用シンセサイザー「FANTOM 6/7/8」、数々の歴史的なビンテージ・シンセ・サウンドが最新の音源技術で1台に融合した「JUPITER-X」「JUPITER-Xm」や、最先端のエレクトロニック・ミュージックを1台で作り出すグルーブボックスの「MC-101」「MC-707」を発表したRoland。

今回、これらの製品のシステム・アップデートを行い、いずれかの楽器で作成したサウンドを他のユーザーと共有したり、異なるローランド製の楽器に転送することを可能にした。1台の楽器で、さまざまな機種の音色を演奏することができるという、これまでにないレベルでの音色互換性を『ZEN-Core システム』は実現します。これによりスタジオ、ライブ会場、屋内外など用途、場所に応じて最適な楽器を選ぶことができる。

『ZEN-Coreシステム』に対応した製品には、互換性のあるオンラインのサウンド・ライブラリーが用意され、ユーザーはダウンロードした好みの音色を所有する製品に取り込んで使用可能。ライブ演奏用キーボード、音楽制作用シンセサイザー、グルーブボックス、ステージピアノなどから、その時の演奏スタイルや使用する場所に最適なハードウェアを選ぶだけで、演奏に集中する環境が整う。




また、スタジオで「FAMTOM」を使って作成したサウンドを、ライブ・ステージではショルダー型キーボード「AX-Edge」に転送して躍動的に演奏したり、「JUPITER-X」のサウンドをステージ用ピアノに転送して、本格的なピアノの演奏にシンセサイザーの音でアクセントを加えたりすることができる。1台の楽器にさまざまなタイプの音色をスタンバイできるので表現の幅が格段に広がるとともに、セッティングも劇的にシンプルに行うことが可能。異なる楽器を使用しているバンド・メンバーや音楽制作仲間に、サウンドを簡単に共有することもでき、作業の効率が高まる。

『ZEN-Coreシステム』は、高品位で表現力豊かなサウンドを実現しています。『ZEN-Coreシステム』のマルチ・ティンバー・エンジンは、最新のバーチャル・アナログ・シンセサイザーと、最大256音色のPCMシンセサイザー、さらに強力なDSPエフェクトを統合させた設計です。新しいVAオシレーター、精密にモデリングされた個性の異なるフィルター、超高速でスムーズに変化するLFOとエンベロープ・モジュレーター、主要なエディット・パラメーターのハイレゾリューション化など、シンセサイザーとしての基本機能を磨き上げた。これらの基本機能から作り出されるサウンドは、『ZEN-Coreシステム』に対応するすべての楽器間で互換性があり、ミュージシャンやクリエイターに従来以上の創造性を提供するとのこと。

今後のシステム・アップデートにより、シンセサイザー「FANTOM 6/7/8」(バージョン1.50※1)、「JUPITER-X」「JUPITER-Xm」(バージョン 1.10)、および新製品のステージピアノ「RD-88」で、これらの音色互換機能※2が利用可能になる。また、グルーブボックス「MC-101」「MC-707」、ショルダー型キーボード「AX-Edge」も、順次システム・アップデートにより対応していく予定。
※1 現在ベータ・バージョンを公開中。正式バージョンは、2020年1月下旬に公開予定です。
※2 製品固有の音源機能に関しては、互換性はありません。

『ZEN-Core Synthesis System』詳細ページ:https://www.roland.com/jp/promos/zen-core/




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