イギリス・グロスタシャー出身でジャマイカとスペインにルーツを持つシンガー・ソングライターのFKAツイッグス(FKA twigs)は、英マーキュリー賞やブリット・アワードにもノミネートされた衝撃のデビューアルバム『LP1』の発表から5年ぶりとなる待望の2ndアルバム『MAGDALENE』を10月25日に〈Young Turks〉からリリースすることを発表した。
今回のアルバム発表に合わせ、日本時間9月10日午前3時半に米ヒップホップ界を牽引するアトランタ発のラッパー、フューチャーが参加している新曲「holy terrain ft. Future」のMVを発表する予定で、既にYouTubeではカウントダウンを開始している。同曲のプロデュースにはFKAツイッグス本人だけでなく、スクリレックスやテイラー・スウィフトなどを手掛けるジャック・アントノフも参加している。
最新アルバム『MAGDALENE』は、FKAツイッグスの心が張り裂けるような辛い体験や子宮の腫瘍を取り除く手術をするという経験によって彼女が自信を喪失していた時期に生み出されたという。アルバムに収録されている「Mary Magdalene」にも歌われているように、同アルバムのサウンドには心と身体の再生に向かっている彼女の姿が映し出されている。デビューアルバム『LP1』と同様に『MAGDALENE』は、FKAツイッグス自身が制作/プロデュースを手掛けている。また、エレクトロニック・ミュージック界を代表するプロデューサーのニコラス・ジャーら多数の著名アーティストが、コラボレーターとして名を連ねている。
待望の2ndアルバム『MAGDALENE』は、10月25日(金)にリリース決定。国内盤CDには、歌詞対訳と解説書、そしてボーナストラック1曲とオリジナルステッカー1枚が封入される。また、数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売も決定している。現在iTunes Storeでアルバムを予約すると、既に公開されている「cellophane」がいち早くダウンロードできる。
なお、FKAツイッグスは『MAGDALENE』について以下のようなコメントを発表している。
胸が張り裂けるような悲痛がここまであらゆるものに影響してくるなんて考えたことなかったわ。
私がこれまでいつも愛してきたように、たくさんの慰めを見つけてきたように、私自身を身体で表現することができなかった。
そこまで私の身体が動かなくなってしまうなんて思ってもみなかったの。
私はいつも出来る限りベストでいることを私なりに追求していたけれど、今回ばかりは出来なかったわ。これまで頼ってきた全ての歩みを突き崩さなくてはならなかった。
私が最も醜くて混乱していて壊れてしまっている時に、このアルバムを作っている過程は初めて、そして最も本当の意味で、私に思いやりの心を見つけさせてくれた。自分に厳しくすることはやめたの。その時に“Magdalene”に希望を見つけたわ。彼女に永遠の感謝を込めて。