LEE “SCRATCH” PERRY / 本名を冠した最新アルバム『RAINFORD』より、新曲「Let It Rain」のMVを公開

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伝説の中の伝説、リー・スクラッチ・ペリーが、盟友エイドリアン・シャーウッドと再びタッグを組み、自らの本名を冠した最新アルバム『Rainford』より新曲「Let It Rain」のMVを公開した。監督を務めたのはピーター・ハリスとリアー・ウィリアムスの2名。

また、数量限定オリジナルTシャツ付きセットのTシャツデザインが同時に公開された。TシャツのデザインにはMVにも登場するアートワークが使用されており、ファンには見逃せない日本限定Tシャツとなっている。

これは今までリーが作った中で最も私的なアルバムであると同時に、音楽的発想はすごく新鮮で、こういった作品を完成させられたことを非常に誇りに思っている。
— エイドリアン・シャーウッド



レゲエ界のみならず、全音楽史を見渡しても、リー・ペリーが、他に類を見ないほどの偉人であることは、もはや説明不要だろう。巨匠ブライアン・イーノが「録音音楽屈指の天才」と称するグラミー賞プロデューサーであり、キース・リチャーズからデヴィッド・リンチ、ザ・コンゴスからザ・クラッシュ、ジュニア・マーヴィン、ビースティ・ボーイズなど、多くのアーティストのコラボレーターであると同時に、80歳を超えた今もなお、その革新的な姿勢で、多くのファンを魅了する伝説の存在だ。

一方エイドリアン・シャーウッドは、80年代から90年代にかけて確立したそのレフトフィールドなサウンドを通して、UKダブを当時最も先進的なサウンドとして世界に広めると同時に、後の音楽史に多大な影響を及ぼしたプロデューサーとして、40年近く第一線で活躍。ナイン・インチ・ネイルズ、プライマル・スクリーム、ブラー、デペッシュ・モード、ザ・フォール、ルーツ・マヌーヴァといった多様なアーティストたちとコラボレートし、自身の武器であるミキシング・デスクを通して、唯一無二のサウンド・サイエンスを提供してきた。

リーとエイドリアンの友情は1980年代半ばまで遡る。2人はアンダーグラウンドのラジオ界における伝説的人物スティーヴ・ベイカーの仲介で出会った。この出会いが、『Time Boom X De Devil Dead』や『From The Secret Laboratory』といった〈On-U〉の傑作や、リーが生き生きとしたヴォーカルをダブ・シンジケートのレコードに吹き込むといったことに繋がる。今回完成した『Rainford』は、2年以上に及ぶ制作の成果で、二人が信頼を寄せる一流ミュージシャンたちと共に、三つの国でレコーディングされている。後世に残る作品を作ろうという決意で臨んだ今回、シャーウッドはこの作品をリック・ルービンがジョニー・キャッシュと組んで〈American Recordings〉からリリースした一連の作品になぞらえ、アルバムのタイトルに本名が使われていることからも明らかなように、リーにとって、かつてないほどパーソナルな作品であると共に、間違いなくリーのキャリアの中でも最も力強い作品の一つとなっている。



アルバムの1曲目を飾る「Cxricket On The Moon」の雰囲気あるフィールド・レコーディングとワウペダルを使ったギター、ゴシック調のチェロをあしらった「Let It Rain」、「Makumba Rock」の刻まれ圧縮された管楽セクション、そしてアルバム全般に渡って天のコーラスのように響く、レイヤーが重ねられ注意深くアレンジされたバック・ボーカル、本作では、すべてのグルーヴとディテールに二人の音楽愛が注がれている。アルバムを締めくくる「Autobiography Of The Upsetter」では、1930年代の植民地時代のジャマイカの農園で育った子供時代から世界的スーパースターになるまでの人生のストーリーをリー自身がナレーションで語る。

リー・スクラッチ・ペリーの最新作『Rainford』は、5月31日 (金) にリリース。国内盤にはボーナストラック「Heaven and Hell」が追加収録され、「Autobiography Of The Upsetter」のナレーション訳を含む解説書が封入される。また、数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売がされ、更に限定輸入盤LPは、争奪戦必至のゴールド・ヴァイナル仕様となっている。iTunesでアルバムを予約すると、公開中の「African Starship」と「Let It Rain」がいち早くダウンロードできる。



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