SoundCloud、アーティストが収益化できる「SoundCloud Premier」枠を拡大! 有料ユーザーが使用可能に

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現代の音楽シーンにとって重要なプラットフォームの1つであるSoundCloudが、インディペンデントアーティストを対象に公開した音源を収益化できる「SoundCloud Premier」の対象者枠を大幅に拡大することを発表した。



SoundCloudではこれまで一部のユーザー(有名ミュージシャン)を対象に収益化プログラム「SoundCloud Premier」を開放していたが、最新の発表でその対象者が、SoundCloud ProとPro Unlimitedユーザーにまで拡大。これにより多くのインディペンデントアーティストがSoundCoudの再生数を収益化できるようになった。

そんな「SoundCloud Premier」を使用するには、先述のとおり”SoundCloud ProとPro Unlimited”という有料アカウントを持つことが前提になる。収益化機能の使用自体には追加料金はかからないとのことだが、このあたりは、以前、同じようにインディペンデントアーティスト向けの収益化プログラムを発表していたSpotifyと比較するとアーティスト側の負担はこちらの方が大きい。また収益化の対象となる音源は、アーティスト自身が著作権を保有している必要があり、その音源に対してコピーライト侵害の申し立てがないことなどが挙げられている。



さらに収益対象となる再生は、SoundCoudの広告対象となるアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、アイルランド、オランダ、ニュージランド及び、SoundCloudのテリトリーに入っている地域からのものとなり、収益化するにはMusic Business Worldwideによると少なくとも過去1ヶ月間の間にそれらの地域からの再生数が5000回程度は必要とのこと。またBotなど人間以外の再生は無効になる模様。

Spotifyの収益化プログラムが発表された際は、SoundCloudの優位性が危惧されたが、一説によるとSpotifyにアップロードするには配信までに音源のMeta情報処理の反映時間が数日かかるという話も。しかし、SoundCloudは、自分の曲を即座にアップロードできるのが大きな魅力で、その小回りの良さから近年は、若いSoundCloudラッパーなどは、スマフォで録音したアカペラ音源をアプリ内でトラックとミックスし、矢継ぎ早に音源を公開することで多くのファンを獲得しているという現状もある。彼らのように短いスパンで次々に楽曲を公開し、莫大な再生数をSNSを通じて稼ぎ出すような場合は、今回の「SoundCloud Premier」枠拡大は大いに喜ばれそうだ。そのことから今後、音楽業界のバランスがどのように変わるのかにも注目が集まりそうだ。

SoundCloud Premierの詳細はこちら



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