Kanye West(カニエ・ウエスト)の曲がTaylor Swift(テイラー・スウィフト)の新作アルバム『Reputation』発売日にSpotify上で大量再生されるという奇妙な事態が発生した。これはKanye Westのファンが呼びかけたキャンペーンによるものだ。
👉『Reputation』発売日はKanye Westの母の命日
『Reputation』が発売された11/10は、Kanye Westの母・Donda Westの命日だ。またKanye WestとTaylor Swiftは、お互いの曲「Famous」と「Look What You Made Me Do」でディスを行ったと言われるほど、犬猿の仲であることは、すでに広く知られている。そのこともあって、Kanye Westのファンは、Donda Westの命日に『Reputation』が発売されることを快く思っておらず、先述のような行動に出たようだ。
キャンペーンは、ファンが作成したFacebookページ「”Hey Mama” Day」などを通して呼びかけられ、それに応じた多くのファンがKanye Westの「Hey Mama」という曲を再生。その結果、同曲は70万回も再生されることになった。これはKanye WestのTaylor Swiftに対する一種のネガティブキャンペーンと言えるが、その対象となった当の『Reputation』は、Taylor Swift側の意向で現在はストリーミングサービスでの再生は行われていない。
👉『Reputation』は発売後4日で100万枚相当数を販売
しかし、同アルバムはNielsen Musicのレポートによると発売後4日間でアメリカ国内で100万枚相当数以上を販売(デジタル販売含む)。これは、現時点での今年の発売後1週間の販売数の中ではEd Sheeran『÷』を上回るものとのこと。そう考えるとKanye Westファンのキャンペーンは徒労に終わったのかもしれない。彼らは今、非常に悔しそうな顔で『Reputation』の結果を見つめているかもしれない。
なお、Spotifyで「”Hey Mama” Day」に使われたプレイリストはこちら。リストの収録時間は30時間となっているものの、選曲されているのは「Hey Mama」と『The Life Of Pablo』収録のインタールードの2曲のみ。普段使いには適していないことは間違いないが、Kanye Westファンは来年の11/10はこちらを使ってDonda Westの命日を悼んでみてはいかがだろうか?
Text by Pointed
Top image via Taylor Swift Facebook
Reference: Complex, Billboard