“エレクトロニック・ミュージックの先駆者”として知られるクラフトワーク(Kraftwerk)が、約7年ぶりに単独来日ツアーを2026年春に行う。同ツアーでは、2026年4月27日にZepp Nagoya、4月28日にグランキューブ大阪、5月1日と2日にSGC HALL ARIAKEで公演が行われる。
そんなクラフトワークの創設者の1人であり、2020年に逝去した元メンバーのフローリアン・シュナイダー(2009年に脱退)がかつて所有していた貴重な記念品、所有物、その他の遺品がつい最近までオークションに出品されていたことをご存知だろうか?
このオークションは11月19日まで開催されていたが、最終的に当初の予想を大きく上回る160万ドル(約2億5073万円)を超える売上を達成したことが報告されている。
Julien’s Auctionsが主催したこのオークションでは、フローリアン・シュナイダーの遺品450点を出品。その中にはクラフトワークの「Autobahn」時代に使用していたシンセサイザー「EMS Synthi AKS」や、シングル「Tour de France」のMVでフローリアン・シュナイダーが使用したロードバイク「Panasonic Panaracer」などが含まれていた。
オークションについて、広報担当者は以下のように説明している。
「このオークションは、楽器と個人コレクションが自分の死後も生き続けることを願うフローリアンの自筆遺言を実現するものです」
「彼は常に、それらは演奏され共有されるべきものであり、使われずに放置されたり倉庫で埃をかぶったりするべきではないと信じていました。彼は自分の機材が、本当にそれらを大切にしてくれる人々――ミュージシャン、コレクター、そして音の芸術に触発された人々――のもとへ届くことを望んでいました」
その他の出品物には、Orsi Gのアルトフルートも含まれている。これは1969年から1974年の間に、フルート奏者としてキャリアをスタートさせたことで有名なフローリアン・シュナイダーがステージで使用したものだ。
また、非常にレアな機材であり、「Man Machine」と「Computer World」で使用されたボコーダー「Sennheiser VSM-201 Vocoder」や、クラフトワークの1970年以降のレコーディングで使用されたポリフォニック・シンセサイザー「Korg PS-3200」、キーボード「PS-3010」も出品されていた。
「Florian Schneider Collectionは、フローリアン・シュナイダーの私生活とキャリアからの包括的なアイテムのコレクションを特集する初めてのオークションです。この先見者のしばしば謎めいた音楽制作プロセスを垣間見ることができる、魅力的な機会となっています。Julien’sは、この画期的な販売に携わることができ、エレクトロニック音楽の真のパイオニアの遺産を称えることを誇りに思います」と、Julien’s Auctionsの音楽部門VP責任者であるGiles Moonは述べている。
オークションに出品されたフローリアン・シュナイダーの遺品は動画で確認できる。
source:
https://www.juliensauctions.com/en/articles/the-florian-schneider-collection-the-true-market-of-analog-heritage
https://www.juliensauctions.com/en/articles/the-florian-schneider-collection-rare-instruments-and-iconic-equipment-from-kraftwerk
https://mixmag.net/read/rare-memorabillia-from-kraftwerks-florian-schneider-are-up-for-auction-news
text by Jun Fukunaga
