北アイルランド出身のヒップホップグループ「Kneecap」のラッパー、Mo Chara(本名:Liam Óg Ó hAnnaidh)に対するテロ容疑が9月26日に英ロンドンのウーリッジ刑事法院で行われた裁判で棄却された。
弁護団は、2024年11月にMo Charaがコンサート中にヒズボラの旗を掲げたとされる事件に端を発するこの容疑について、時効が成立していると主張し、裁判官もこれを認めた。
報道によると、裁判の主席治安判事は「これらの手続きは正しい形式で開始されていない。6ヶ月の法定期限内に、DPP(検察局長)およびAG(司法長官)による必要な同意が得られていなかった」と述べた。さらに裁判官は、裁判所には「この容疑を審理する管轄権がない」と付け加えた。
これまでMo CharaとKneecapメンバーたちは、パレスチナ人の権利を積極的に擁護し、イスラエルを厳しく批判してきた。それと同時に彼らはイギリスがテロ組織と位置づける武装組織、ヒズボラとハマスの両方についても非難の声を上げている。
裁判所の外で支持者たちに向けて、Mo Charaは次のように述べている。
「この一連のプロセスは、決して自分個人に関するものではなかった。公衆への脅威に関するものでもなければ、テロリズムに関するものでもなかった。テロリズムという言葉は、あなたたちの政府が抑圧する人々の信用を失墜させるために使っているものだ。これは常にガザに関するものであり、あえて声を上げた者がどうなるかということに関するものだった。我々を沈黙させようとするあなたたちの試みは失敗した。なぜなら我々が正しく、あなたたちが間違っているからだ」
Kneecapは最近、Mo Charaの裁判日が近いことを理由にアメリカツアーをキャンセルした。公演日程が近接していることが理由だ。また10月にカナダでのコンサートを計画していたが、カナダ当局から入国を拒否されている。カナダ当局者は、彼らが政治的暴力を増幅させ、反ユダヤ主義的シンボルを展示していると非難した。さらにハンガリーからも入国を禁止されており、ハンガリー政府報道官も同様に、バンドによる反ユダヤ主義疑惑とテロリズム支援を理由として挙げているが、彼ら自身は両国による入国禁止措置のいずれにも反対している。
日本では今夏、Kneecapメンバーが出演する自伝的映画『KNEECAP/ニーキャップ』が公開され、話題に。さらにKneecapは来年1月4日に幕張メッセに開催される『rockin’on sonic2026』に出演が決定し、ここ日本でも注目を集めている。
source:
https://news.sky.com/story/terror-charges-against-kneecap-rapper-cannot-continue-court-says-13438090
https://pitchfork.com/news/kneecap-mo-chara-beats-terrorism-charge-in-england/
text by Jun Fukunaga
