世界的な人気を誇るオルタナティブ・ポップ・バンド、チャーチズ (CHVRCHES) が、待望のニュー・アルバム『All The King’s Men』のリリースを発表。あわせて、2027年2月からスタートする北米、UK、アイルランドを巡る大規模なツアーも発表された。約6年ぶりとなるニュー・アルバム『All The King’s Men』は、2027年1月22日にリリースされる。
ローレン・メイベリー、マーティン・ドハーティ、イアン・クックからなるチャーチズは、全英トップ10入りを果たした4作目のアルバム『Screen Violence』に伴うツアーを終え、2023年に活動を休止した。メンバー全員が、再び活動を始めるときには、自分たち自身に新たな挑戦と興奮をもたらす次の章でなければならないと考えていた。そして完成したのが『All The King’s Men』だ。英国的なアイデンティティを強く意識しながら、自由奔放な発想で作り上げられた全11曲には、鮮烈な感情を宿したインディー・ロックが詰め込まれている。それはファンにとって予想外の作品であると同時に、メンバー自身にとっても思いがけないものとなった。
活動休止中の数年間、3人はそれぞれ意識的にも無意識のうちにも、バンドの再始動に向けたインスピレーションを蓄えていた。母親と過ごすために故郷スコットランドへ頻繁に帰省していたドハーティは、社会の深刻な問題に真正面から向き合うことで知られる、シェーン・メドウズやケン・ローチといった映画監督による、英国の厳しい現実を描いた作品に改めて触れるようになった。また、マッシヴ・アタック、スージー・アンド・ザ・バンシーズ、PJハーヴェイといった英国のアーティストたちの音楽にも再び惹かれていった。
一方、メイベリーは膨大な数の制作セッションを重ねるなかで、作詞家として大きな成長を遂げていた。そして、新たに獲得した物語を紡ぐ力と、より豊かになったヴォーカル表現を生かせる音楽を作りたいと考えるようになった。また、バンドの拠点であるスコットランドに暮らし続けていたクックは、電子楽器から距離を置き、アコースティック楽器を使った作曲へと傾倒。ニック・ドレイク、バート・ヤンシュ、インクレディブル・ストリング・バンドなどを聴くようになっていた。
こうして3人がそれぞれ異なるアプローチで創作に向き合うなか、今回は前作『Screen Violence』で採用したリモートでの制作スタイルを捨て、グラスゴーに集結。3週間にわたる集中的な制作期間を複数回設けた。メンバーたちは、スコットランドという土地で直接顔を合わせながらレコーディングすることこそが、今作で新たな実験を試みるために必要な環境だと確信していた。
その新たな方向性を最初に示したのが、先月公開されたシングル「Roses」だ。現代社会に対する痛烈な批評を込めたこの曲は、英国社会の暗部に潜む不穏な潮流と真正面から対峙する作品となっている。メイベリーは〈血とワインに彩られた古き良き時代という幻想に、乾杯を/豚に真珠を〉と吐き捨てるように歌う。そして曲の最後には、オーウェルのディストピア小説を思わせる「皆様のご注目をすべてこちらに向けていただきたい。さあ、始めよう」というアナウンスが響き渡り、『All The King’s Men』で展開される世界への幕開けを告げる。
ある視点から見れば、『All The King’s Men』は、チャーチズというバンドならではの視点を通して、英国とスコットランドの文化を徹底的に掘り下げた作品だ。長年アメリカで暮らし、その広大さや新しい国としての性質に触れてきたドハーティとメイベリーは、英国の歴史が持つ、たとえ醜い側面を含んでいようとも「古く、確かな実在感」を改めて強く意識するようになった。90年代のポップ・ロックを遊び心たっぷりに取り入れ、従来の期待を鮮やかに裏切る「Adore You」から、インディー・バラードに荒涼とした果てしない孤独感を吹き込んだ「Comedown Tomorrow」まで、現代英国の姿を映し出す楽曲の数々には、臆することのないダイナミズムと大胆な挑戦精神が息づいており、聴く者の意識を強く惹きつける。
メイベリー、ドハーティ、クックの3人にとって、今回の制作は、互いの関係性のなかに秘められた自分たちの強さを再発見するプロセスでもあったという。そして、この経験によって、今後の個々の創作活動も、3人での音楽制作のあり方も、永遠に変わったと語っている。『All The King’s Men』というアルバムを生み出す過程で、チャーチズはもうひとつの大切なものを見つけたようだ。それは、彼らのキャリアにおいて二度目となる、3人だけのものと呼べる、深い感情を宿した独自の創作言語である。
チャーチズ最新作『All The King’s Men』は、2027年1月22日に (金) にCD、LP、デジタル配信で世界同時リリース。LPは、通常盤 (ブラック・ヴァイナル)に加え、日本語帯付き仕様LP (レッド・ヴァイナル)、限定盤 (レッド・ヴァイナル)も発売。国内盤CDと日本語帯付き仕様LPには歌詞対訳と解説書が封入される。
リリース情報:
artist:CHVRCHES
title:『ALL THE KING’S MEN』
release:2027.01.22
商品ページ:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=16066
