発売から今年でちょうど50年となる『FISHIN’ ON SUNDAY』を始め、1983年発表の『ねこのねごと』、その10年後に発売されオリジナル・アルバムとしては最後の作品となった『渡』の3作が数量限定アナログ盤で3ヶ月連続リイシュー。『渡』は今作が初のアナログ化。3作とも中村宗一郎(Peace Music)による最新リマスタリング、小川真一によるライナーノーツ付き(『渡』は今回のリイシューのための書き下ろし)。
TBV-0108 高田渡『FISHIN’ ON SUNDAY』(2026年5月27日発売)
風刺の効いた歌詞をユーモアに包み込み歌い上げたフォークシンガー、高田渡による76年作。自身初となるロサンゼルス録音で、プロデュースも務めた細野晴臣、中川イサトとのトリオ編成を基本としつつ、ヴァン・ダイク・パークスがピアノで、ロバート・グリニッジがスティールパンで参加した曲もありと、カリビアン風味も感じさせる。とは言え、ペーソス溢れる本人の歌声、中川イサトとの巧みなギター演奏はブレることなく、高田渡節を堪能することができる初期の名盤。
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TBV-0109 高田渡『ねこのねごと』(2026年6月10日発売)
1983年徳間ジャパンのクライマックス・レーベルから発売。高田渡の作品としては通算8枚目のものとなる。オートハープの調べから子供たちの合唱へと紡がれる「おじいさんの古時計」で始まり、フォーク、テックス・メックス、ヨーロッパのトラディショナルなど、多彩なジャンル・楽器に彩られたグッドタイム・ミュージックが満載。10人を越える仲間達が参加してレコーディングされた。最も精力的に全国をツアーして回った80年代に発表された唯一のアルバム。
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TBV-0110 高田渡『渡』(2026年7月22日発売)
『ねこのねごと』以来10年ぶりのオリジナル・アルバムとして1993年5月にリリースされた。ハウスシチューのCMソング「ホントはみんな」のおかけで若いファンも増えたためか、代表曲「生活の柄」の再演も収録されている。初心者にもおすすめの高田渡ワールドがよくわかる作品であり、鈴木慶一がプロデュース、ムーンライダースやはちみつぱいのメンバーが参加した意欲的な傑作。
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『ワタルズ・ウェイク』
高田漣
父にとって初のそして唯一の渡米でもあり細野晴臣、ヴァン・ダイク・パークスの参加も嬉しいエポックメーキングな『FISHIN’ ON SUNDAY』、全キャリアの作品中もっともヨーロッパ色(当時の言葉でいうところのワールド・ミュージック色)の強い『ねこのねごと』、いまこそ再評価されるべき鈴木慶一プロデュースによる隠れた名盤『渡』という70/80/90年代の軌跡ないしは時空を超えた酒場放浪記の復刻。しかも『渡』は初アナログ化でもあります。
どのアルバムにも(というよりも高田渡という希有な存在の人生そのものが)ここではお伝えできない伝説のエピソードがふんだんにあり、それが故に収められた音の隙間からはその闊達なスタジオ風景がぷんぷんと伝わってきます。
そしてそれぞれのアルバムをあらためて聴くと、そこには世界中の音楽をこよなく愛した高田渡の照れ臭そうな笑い顔がまた見え隠れします。そんなカラフルな音の波に乗って多くの詩人たちのコトバたちが舟を漕ぐ。2026年、高田渡大航海時代の幕開けに祝杯をあげたいと思います。
この航跡がレコードの溝となってみなさまのもとへ届くことを心から願うばかりです。
