今年10月末にAI作曲サービス「Udio」とUniversal Music Group(UMG)の和解・提携に続き、同じく著作権侵害の疑いで争っていたAI作曲サービス「Suno」とWarner Music Group(WMG)が11月26日に和解と新たなパートナーシップ締結を発表した。この提携により、Sunoは音楽業界と正式に協力関係を結ぶことになる。
Sunoは、公式ブログで今回のWMGとの提携により、Sunoのユーザー体験はより充実したものになると説明。今後もユーザーは現在と同じ方法でオリジナル楽曲を制作できるが、同社は制作機能の強化、世界トップクラスのミュージシャンとコラボレーションや交流する機会の提供を行いながら、可能な限り最大の音楽エコシステムを構築していく方針だ。
この提携では、Sunoの魅力とユーザーが愛してきた創作方法を守ること、ファンとアーティストが音楽と関わるための新しい方法を生み出すこと、アーティストとソングライターが収益を得るための新しい機会を提供することが掲げられている。またSunoは、この提携を”世界最大の音楽制作コミュニティ、最も楽しく強力な音楽制作ツール、そして世界で最も才能があり尊敬されているミュージシャンの多くを一つにまとめるもの”と説明しており、この組み合わせが”音楽の進化における自然な次のステップ”と位置づけている。
具体的にはSunoはWMGの高品質なライセンス音楽を使用することで、現在のv5を上回る性能を持つ新世代のSunoモデルを構築することが可能になる。
また、Sunoは自らの名前、画像、肖像、声、楽曲を新しいAI生成音楽に使用することに同意したWMGアーティストのコンテンツを導入する。これらは参加(オプトイン)を選択したアーティストによる新しい創作体験となり、彼らに新しい収益源をもたらす。ユーザーは参加アーティストのサウンドを活用して制作し、アーティストが確実に報酬を得られるようにすることができるとSunoは主張している。
一方、これまで提供されてきた楽曲のダウンロード機能は変更され、今後は有料のSunoアカウントが必要となる。毎月ダウンロードできる曲数は有料プランごとに決まる予定だ(詳細は近日発表)。
ただし、DAW機能の「Suno Studio」は、無制限のダウンロード機能を含め、引き続き同社の最も強力な制作ツールとしてそのまま残るだけでなく、新機能の追加も予定されている。
なお、Sunoは今後数週間から数ヶ月にわたって、新機能の準備が整い次第、詳細なスケジュールを発表していくとしている。
source:
https://suno.com/blog/wmg-partnership
text by Jun Fukunaga
