Spotifyがサンプリングの元ネタやカバー、リミックスなどを検索できる人気サイト「WhoSampled」を買収した。同社はWhoSampledのユーザー編集によるリストを「SongDNA」に統合するという。
WhoSampledは、2008年にNadav Porazによって設立されたサンプル、カバー曲、リミックスに関するクラウドソーシング型のデータベース。100万曲以上を網羅する同サイトは、2018年にトラック内のサンプルを識別できるShazam風の機能も導入している。
SongDNAは、2026年初頭にパイロット版を提供する予定の新機能。これによりSpotifyユーザーはストリーミングアプリ上で楽曲のコラボレーター、カバー、サンプルを直接追跡できるようになる。
今回の買収は、Spotifyにとって波乱の1年を締めくくるものとなった。Massive Attack、Kalahari Oyster Cult、Cindy Lee、Sabres Of Paradiseといったアーティストたちは、ここ数ヶ月の間にプラットフォームから自身の音楽を削除している。その理由の一部は、前CEOのDaniel Ekが軍事技術に投資していたことにある。
また、9月には一般ユーザーからの反発を受けて、AI生成コンテンツのアップロードに関するポリシー強化に合意した。さらに今月初めには、Discovery Modeツールをめぐる500万ドルの新たな集団訴訟に直面している。訴訟では、このツールが「現代版のペイオラ(特定のレコード会社が自社の曲をラジオ局などで流す見返りに、金銭やその他の報酬を支払う行為)」として機能していると主張されている。
Resident AdvisorによるとWhoSampledの買収額を含む取引の詳細は明らかにされていないが、WhoSampledは自社サイトやSNS上で買収を公表。その声明で今後も独立したプラットフォームとして存続することやSpotifyのリソースによって機能改善が進められることを強調。さらにコンテンツモデレーション手続きの迅速化やモバイルアプリの無料化、デスクトップサイトの広告撤廃といった改善が行われると述べている。
source: https://ja.ra.co/news/84038
text by Jun Fukunaga
