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    Home»Music»ラヴァーズ・ロックから最新ダブまで!DUB SESSIONS 20th ANNIVERSARY東京公演のライブレポートが到着
    Music

    ラヴァーズ・ロックから最新ダブまで!DUB SESSIONS 20th ANNIVERSARY東京公演のライブレポートが到着

    2025年11月20日2 Mins Read
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    Photo by Toshiaki Horitsu
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    11月19日(水)、東京・EX THEATER ROPPONGIにて、行われたDUB SESSIONS 20th ANNIVERSARY東京公演の公式レポートが公開された。

    Photo by Toshiaki Horitsu
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    Photo by Toshiaki Horitsu
    Photo by Toshiaki Horitsu
    Photo by Toshiaki Horitsu

    〈On-U Sound〉を率いるエイドリアン・シャーウッドによる『Adrian Sherwood Presents Dub Session』のシリーズ。今年はなんと20周年記念なのだ。2006年はリー・ペリー、2007年はザ・スリッツを迎えて開催された伝説のイヴェントで、ぼくも通い続けている。2023年は『A Trip To Bolgatanga』を出したアフリカン・ヘッド・チャージのボンジョ・アイ、2024年は『Midnight Rocker』と『Midnight Scorchers』を出したホレス・アンディを迎えて開催され素晴らしい内容だった。今年は昨夜、東京・EXシアター六本木で開催された。エイドリアン・シャーウッドがダグ・ウィンビッシュを含む3人のバンドとともに新作ソロアルバム『The Collapse Of Everything』を引っさげてのライヴをメインに、デニス・ボヴェル、マッド・プロフェッサーによるパフォーマンスを組み合わせたもので、まさに、UKのダブマスターのそろい踏みという贅沢なイヴェントとなった。

    まずは、デニス・ボーヴェルによるDJ。しかしこれがただのDJではなく、ジャー・シャカのように、ひとりで音源を出しながら歌っていくという、ラバダブ・スタイルのパフォーマンスだった。デニス・ボーヴェルは1985年にリントン・クウェシ・ジョンソンと初来日したときから何度も見てきたが、このようなDJを見たのは初めてだ。

    デニス・ボーヴェルといえば、マトゥンビでの活動、リントン・クウェシ・ジョンソンとの活動、ザ・ポップ・グループ、ザ・スリッツのプロデュースなど70年代後半以後のキャリア、80年代の数々のダブ・アルバムの制作が有名だが、じつは70年代前半の段階で、自身のサウンド・システム、サファラーズ・ハイファイ(Sufferers Hi-Fi)を稼働させていたことが、UKにおけるレゲエの歴史を築く重要な役割を果たしていた。

    74年10月のある日、デニス・ボーヴェルのサファラーズ・ハイファイを含む3つのサウンド・システムがサウンド・クラッシュをやっていたとき、警察が踏み込んできて、デニス・ボヴェルは、「ポリ公を殺れ!(Get the boys in blue)」と言ったという罪で逮捕、投獄された。それは完全にでっちあげで、人種差別主義に基づく暴挙だった。6か月後に再審請求が行なわれて無実を勝ち取って刑務所を出ることができたが、誰も責任を取らず、賠償請求のやりようもなかった。その事件が起こった翌年、75年にルイーザ・マークスの「Caught You In A Lie」という曲がリリースされた。デニス・ボーヴェルが深く関わって作られたこの曲が、最初のラヴァーズ・ロックとなった。

    サファラーズ・ハイファイのライヴ音源は残っていないが、昨夜のデニス・ボーヴェルのDJは、当時の雰囲気を継承しているのではないかと思わずにいられなかった。デニス・ボーヴェルが手がけたラヴァーズ・ロックの最大のヒット曲、ジャネット・ケイの「Silly Games」(79年)のトラックを使って、デニス・ボーヴェルが歌ったところは感動した。サウンド・システムを70年代のUKの警察は弾圧していた。そういう社会背景とラヴァーズ・ロックは結びついていたという歴史が表現されていると思った。

    続いて〈Ariwa Sounds〉を率いるマッド・プロフェッサー。見るのは1992年にサンドラ・クロス、マッカ・Bと来日したアリワ・ショーケースのライヴのとき以来。マッド・プロフェッサー、そしてアリワといえば、メロウなラヴァーズ・ロックというイメージが強いと思うが、マッド・プロフェッサーはその既存のイメージを壊して新たな境地を見せようと今なお挑戦していた。

    超絶ミキシング・テクニックを武器にスペシャル・ライヴ・ダブショウを披露、と宣伝されていたが、まさに。ボブ・マーリーやマイケル・ジャクソンの大ネタを使って、その場で大胆にダブ・ミックスしていく破壊と創造の表現には誰もが圧倒されるだろう。

    ステージ上のミキサー卓には、シスター・ナンシーの新作『Armageddon』のLPジャケットが置かれていた。シスター・ナンシーは82年に『One two』でデビューした。ぼくはこのアルバムをリアルタイムでジャマイカで買って衝撃を受けた。そのシスター・ナンシーの24年ぶりの新作が最近アリワから出ていた。大ネタのダブ・ミックスの後、『Armageddon』からの曲に続いて、『One two』に収録されている「Bam Bam」をかけた。そこから「Bam Bam」のリディムを使った曲を繋げていくというレゲエの歴史を紐解くような展開も素晴らしかった。

    エイドリアン・シャーウッドは、ステージ中央に設置されたミキシング卓を操作して、ダグ・ウィンビッシュ(ベース)、マーク・バンドラ(Mark Bandola ギター、キーボード)、アレックス・ホワイト(Alex White サックス、フルート)とライブを行なった。

    1曲めは、エイドリアン・シャーウッドが結成したダブ・バンド、ダブ・シンジケートの曲「Wadada (Means Love)」(91年)からスタート。いつものようにバックに投影されるビジュアルまでカッコ良い。続いて新作『The Collapse Of Everything』からのタイトル曲。ここで「すべての崩壊」という直訳された手書きの日本語が投影された。

    エイドリアン・シャーウッドは、83年に盟友プリンス・ファーライがジャマイカで射殺されてしまい、失意のあまりしばらくレゲエから離れた時期があった。そのときニューヨークで、スキップ・マクドナルド、ダグ・ウィンビッシュ、キース・ルブランと知り合ってOn-Uに招き入れた。彼ら3人は、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイヴの「The Message」(82年)をはじめとする初期ヒップホップのレコードの多くで演奏していた。

    ダグ・ウィンビッシュは、5弦ベースを弾き、ときにリード・ギターのソロみたいな演奏をしていた。

    演奏した曲の半分は『The Collapse Of Everything』からの曲で、完全に現在進行形のアーティストだ。この新作のタイトルには、23年に亡くなったマーク・スチュワートが残した未発表曲の歌詞の中に隠されているという。

    エイドリアン・シャーウッドは、死者が残した素材をいつも大切に扱う。On-Uファミリーのドラマーでもあったスタイル・スコットが、リー・ペリーの『Rainford』(19年)のためのレコーディングをロンドンで行なった直後、14年10月9日にジャマイカで殺害されてしまったが、そのとき録った音源の一部を、ホレス・アンディの『Midnight Rocker』(22年)でも使った。そういう死者への眼差しが、近年のエイドリアン・シャーウッドのダブのなかに独特のトーンをもたらしている気がする。

    『The Collapse Of Everything』からの曲「Hiroshima Dub Match」は、アルバムのタイトルから原爆関連のメッセージがあるかと思いきや、日本の映画『仁義なき戦い』シリーズのひとつ『広島死闘篇(Hiroshima Death Match)』が由来だそう。

    最後に、エイドリアン・シャーウッドがプロデュースしたオーディオ・アクティヴの曲「Weed Specialist」(97年)を使って、デニス・ボーヴェル、マッド・プロフェッサー、エイドリアン・シャーウッドが揃ってステージでパフォーマンスした。ここではもう感涙するしかなかった。

    Text by 石田昌隆

    エイドリアン・シャーウッドが13年ぶりとなるソロ最新作『The Collapse Of Everything』を発表し、今年で20周年を迎える「Adrian Sherwood presents DUB SESSIONS 2025」で間も無く来日を控え、ますます目が離せない唯一無二のインディー・レーベル〈On-U Sound〉のGallery & Pop-up Storeが大阪でも緊急開催決定!!

    開催期間は2025年11月15日 (土) から11月23日 (日)、会場は大阪駅直結のグランフロント大阪 北館2階SpringX。ギャラリースペースには、20周年を迎える「DUB SESSIONS」の過去のアーカイブや2006年に行われた「DUB SESSIONS vol.2」にて、スペシャル・ゲストとして来日したリー・スクラッチ・ペリー本人が公演中に完成させた巨大壁画も特別に展示される。期間中には〈On-U Sound〉作品のCD/LPはもちろんのこと、〈On-U Sound〉Tシャツ、ロゴ・グッズ等が販売され、商品ご購入者には先着でDUB SESSIONSの20周年を記念して制作された、冊子『DUB SESSIONS 20TH ANNIVERSARY HANDBOOK』をプレゼント。さらに、期間中SpringXで1オーダーいただくと、スペシャルステッカーをプレゼント。※冊子とステッカーはなくなり次第終了となります

    【開催概要】〈On-U Sound〉Gallery & Pop-up Store
    開催期間:2025年11月15日 (土) 〜11月23日 (日)    昼11:00-15:00 夜17:00-22:00 

    ※水曜日・日曜日は昼のみ定休日
    会場:SpringX (グランフロント大阪)
    〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル 2階
    入場料:無料

    SpringXは完全キャッシュレスです(現金は使用できません)
    ※ On-U POP UPでの販売はPayPayのみの決済となります。

    公式サイト: https://kc-i.jp/facilities/springx/

    SpringX
    JR大阪駅直結の複合施設、グランフロント大阪 北館ナレッジキャピタルにある「SpringX」。 昼はおにぎり専門店、夜は大阪産にこだわったクラフトビール酒場のふたつ顔を持つ店内にはギャラリースペースを併設。100を超える企業、大学、研究機関などの人々が集い、交 流しながら、さまざまなものを生み出すプログラムを展開。

    イベント情報:
    ADRIAN SHERWOOD presents
    DUB SESSIONS 20th ANNIVERSARY
    featuring
    ADRIAN SHERWOOD

    LIVE with DOUG WIMBISH, ALEX WHITE, MARK BANDOLA
    very special guests:
    MAD PROFESSOR Electronic Dub Show

    DENNIS BOVELL UK Dub Maniac (DJ set)

    東京 2025.11.19 (wed) EX Theater *SOLDOUT
    名古屋 2025.11.20 (thu) Nagoya Club Quattro
    大阪 2025.11.21 (fri) Gorilla Hall

    open 18:00 / start 19:00
    前売:8,800円(税込 / 別途ドリンク代)※未就学児童入場不可
    info:[ WWW.BEATINK.COM] / E-mail: info@beatink.com

    公演詳細: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15187

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