渋谷慶一郎の最新作『ANDROID OPERA MIRROR ― Deconstruction and Rebirth ― 解体と再生』が、2025年11月5日(水)にサントリーホールで上演され、約2時間にわたる公演の幕を閉じた。カーテンコールでは渋谷本人が感泣し、会場全体が大きなスタンディングオベーションに包まれた。

「アンドロイド・オペラ」は、アンドロイドが歌い、オーケストラ、ピアノ、電子音、映像、そして1200年の歴史を持つ仏教音楽・声明が融合する革新的なオペラ作品。人間とテクノロジー、東洋と西洋、伝統と革新、生と死といったあらゆる境界が侵蝕しあい、新たな調和のモデルと既存の枠組みの解体を無化することを提示している。これまでにドバイ万博、パリ・シャトレ座、東京で『MIRROR』を上演しており、今回新たに「解体と再生」バージョンでは、作品の脱構築を通じて生と死の境界そのものを問い直し、人間とテクノロジーの関係に新たな希望と可能性を見出す試みとなった。
さらに、12月4日のブルーノート東京でのライブ、そして翌年5月16日には大阪・フェスティバルホールにて、今回の『ANDROID OPERA MIRROR ― Deconstruction and Rebirth ― 解体と再生』の再演が決定した。
『ANDROID OPERA MIRROR ― Deconstruction and Rebirth ― 解体と再生』
<再演予定> 2026年5月16日(土)大阪・フェスティバルホール
【サントリーホール公演 出演者】
ピアノ、エレクトロニクス:渋谷慶一郎
ヴォーカル:アンドロイド・マリア
アンドロイド・プログラミング:今井慎太郎
高野山声明:藤原栄善、山本泰弘、柏原大弘、谷朋信
エレクトロニクス、リーディング:シャーロット・ケンプ・ミュール(特別ゲスト出演)
ANDROID OPERA TOKYO ORCHESTRA(コンサートマスター:成田達輝)
映像:ジュスティーヌ・エマール
