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    Home»Music»Gilles Peterson、Eris Drew & Octo Octa、Verracoらが熱く盛り上げたRainbow Disco Club 2025レポート
    Music

    Gilles Peterson、Eris Drew & Octo Octa、Verracoらが熱く盛り上げたRainbow Disco Club 2025レポート

    2025年5月13日1 Min Read
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    Photo by Masanori Naruse
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    2025年4月18日から20日まで、静岡県の東伊豆クロスカントリーコースで開催された「Rainbow Disco Club 2025」(通称RDC)。今年で16回目を迎えるこの野外フェスティバルは、過去最多となる海外アーティストを迎え、特にUKのレジェンドであるジャイルス・ピーターソンが9年ぶりに出演するなど、例年以上の盛り上がりを見せた。

    今回、筆者は初日と2日目に参加。両日とも天候に恵まれ、日中は汗ばむほどの陽気。また、例年のRDCに参加してきた筆者の体感では、今回は観客数も昨年に比べて増加していたように思う。そして、電子音楽の祭典を存分に楽しんでいたことは間違いない。

    例年どおり、会場内には「RDC Stage」と「Red Bull Stage」の2つのステージが設置され、それぞれに個性的な空間が演出されていた。RDC Stageは開放的な屋外ステージとして昼から夜にかけてのパフォーマンスを中心に行われ、今年も日没後は幻想的な情景を生み出すレーザーによる演出は健在。また、Red Bull Stageも同じく普段は静寂に包まれた東伊豆の体育館が音と光の祭典に変貌する形で展開された。

    Photo by Yosuke Asama
    Photo by Yosuke Asama
    Photo by Yosuke Asama

    開幕日となる初日は、汗ばむ陽気の中、徐々に会場に人が集まり始め、昼過ぎには心地よい熱気に包まれていた。RDCレジデントのSisiから始まり、アジアの重要人物Ouissamへと続くRDC Stageのセットは、これから始まる3日間の祭典への期待を高めるものだった。

    この日、一番印象に残ったがGilles Peterson。9年ぶりの来日となるレジェンドは、その名に恥じない5時間という破格のロングセットを披露。彼のパブリックイメージどおりのブラジリアン音楽やジャズなどはもちろん、ハウスやジャングルなど幅広い選曲でDJプレイを展開した。数十年にわたりシーンの最前線に立ち続けるベテランらしい安定感のあるパフォーマンスで、初日のRDC Stageを見事に締め括った。

    Photo by Masanori Naruse

    また、夜のRed Bull Stageでは、UKベースの名門レーベルHyperdubを率いるKode9が登場。その肩書きに恥じない高度なプレイでRed Bull Stageを震撼させた。自身のレーベルからリリースしているようなベースミュージック、ジューク/フットワーク、ジャングルなど、まさにサウンドシステムで映えるボトムヘヴィーな楽曲を次々とプレイ。長年UKベースシーンの牽引役を務めてきた実力を余すところなく見せつけた。

    Photo by Suguru Saito

    2日目は初日以上の熱気に包まれ、早朝からRDCレジデントKikiorixのプレイで幕を開けた。ベルリンを拠点に活動するSound Metaphors DJsの初登場や、バリ島のクラブ「Klymax Discotheque」のレジデントDita & Geroの出演などが続き、会場は徐々に熱を帯びていった。

    ヴァイナルのみでのプレイがハウスシーンで絶大な信頼を得るEris DrewとOcto Octaの2人によるB2Bセットは、まさにハウスミュージックの楽しさを観客に余すことなく伝えるものだった。彼女たちの選曲とミックスは、「俺もこれからオールドスクール風ハウスをDTMで作るんだ!」という気分にさせるほどの心に響くものだった。実際にヒトの心を揺り動かすDJプレイというものがあるのだと改めて実感させられる衝撃を受けたのはここだけの話だ。そして、DJブースから溢れ出る彼女たちの笑顔と音楽への愛が、フロア全体に伝染していき、会場が多幸感に包まれていく様は間違いなくこの日のハイライトのひとつだった。

    Photo by Masanori Naruse

    現代のダンスミュージックシーンを牽引する世界最高峰のDJ/プロデューサーPalms Traxは、DJセット前半で澄んだダブハウス、ディープハウス路線の楽曲をプレイし、フロアをじわじわと盛り上げていった。そして要所要所でアグレッシブな楽曲を挿入することで、観客の期待を裏切らない展開づくりが光った。また、2時間のDJセット終盤では、サンバハウスからStevie Wonder – Another Starで締めるという往年のFPM的選曲で会場を大いに盛り上げ、日没後のRDC Stageに集まった観客全員を一体感で包み込んだ。

    Photo by Masanori Naruse

    そして、恥ずかしながら今回のRDCで初めてその存在を知ったのがRed Bull Stageに出演ていたVerracoだ。コロンビア出身のDJ/プロデュサーの彼が、個人的には今年のRDCのベストアクトだった。ベースミュージックとエクスペリメンタルテクノを縦横無尽にミックスするそのスタイルの斬新さは、特に筆者の大好物。暗く照らされたRed Bull Stageを舞台に繰り広げられた、ドープが極まった暗黒ダンスグルーヴに酔いしれた2時間は、今回のRDCで最も鮮烈な記憶として残るものとなった。

    Photo by Suguru Saito

    国内外から集まる音楽ファンが一体となってこのロケーションで音楽を楽しむRDCの独特の雰囲気はやはり格別だ。いつもダンスミュージックの素晴らしさを教えてくれる。今や日本のダンスミュージックシーンにおける重要なマイルストーンとなったRDC。気の早い話だが、早速来年の開催が楽しみでならない(毎年飽きることなくそう思うのがこのフェスの魅力だ)。

    余談だがRDCはキャンプも楽しい。簡単な調理器具があれば、最寄りの伊豆稲取港の朝市や直売場で、魚類や地元の珍味などが揃えられる。ぜひ、興味を持った人は来年はそちらも試してほしい(但し、キャンプサイトのガイドラインは遵守するべし!)。

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    Text by Jun Fukunaga

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