Aviciiの未発表曲「Forever Yours – Tim’s 2016 Ibiza Version」が2月14日にシングルとしてリリースされたことを受け、同曲のボーカリストを務めるスウェーデンのSSW、Sandro Cavazzaが反対の声明を発表した。
Sandro Cavazzaは先週末のInstagram投稿で「Forever Yours – Tim’s 2016 Ibiza Version」は本来、Aviciiの最後のライブ音源アルバムの一部として収録される予定だったと説明。シングルリリースには同意していなかったと主張している。
「Forever Yours – Tim’s 2016 Ibiza Version」は、2016年8月にUshuaïa Ibizaで行われたAviciiの最後のライブパフォーマンスの記録として、最近公開されたNetflixのドキュメンタリー『アヴィーチー: アイム・ティム』と『アヴィーチー: マイ・ラスト・ショー』で取り上げられたことも記憶に新しい。
Sandro Cavazzaは声明の中で、Aviciiの遺族とPinguettes Recordingsから未発表曲のリリースを何度も依頼されてきたが、一貫して断ってきたと発言。その理由を「楽曲が完成したと判断できるのはTim(Avicii)だけです。彼がいない状態での楽曲リリースは望んでいません」と説明している。さらにPinguettes RecordingsやPer Sundin(元ユニバーサル・ミュージック・ノルディックス社長)、Aviciiの遺族に対して、故人の記憶を敬意を持って扱うよう再考を促している。
ちなみにSandro Cavazzaは2020年にKygoとコラボレーションし、同曲のトリビュートバージョンをリリースしている。
一方、先述の『アヴィーチー: アイム・ティム』も物議を醸している。Aviciiの親友Sean Erikssonは1月5日、自身のInstagramで制作への不参加を表明。その理由として、Aviciiの父親Klas Berglingによる「虚偽の語り」を挙げた。具体的には、Aviciiへの介入を巡る経緯について、Klas Berglingの主張が事実と異なると指摘。当時、Klas Berglingの関心は息子の健康状態ではなく、公演キャンセルによる損失や訴訟リスクにあったと述べている。
なお、この詳細のレポートはEDM Identityで公開されている。
source:
https://edmidentity.com/2025/01/07/avicii-sean-eriksson-klas-bergling-controversy/
https://djmag.com/news/avicii-collaborator-sandro-cavazza-says-he-didnt-approve-forever-yours-tims-2016-ibiza-version
text by Jun Fukunaga