Appleは、音楽配信サービス「Apple Music」において、「ラテン音楽」、「クラブミュージック」、「チルアウト」の3つの新たなグローバルラジオ局の開設した。

AppleのMusic部門バイスプレジデント、オリバー・シュッサー氏は「人の声と最新テクノロジーによるキュレーションが交わる場所として、カルチャーの形成に貢献していきたい」と新サービスへの意気込みを語る。

ラテン音楽専門の「Apple Música Uno」は、メキシコ音楽からレゲトンまで幅広いジャンルを網羅。ラテン音楽のスーパースター、Becky Gがこのステーション公開時の公式ホストを務めるほか、Bad Bunnyの新曲「EL CLúB」で開局を飾る。また、有名なラジオパーソナリティ、Evelyn SicairosとLecheroの2人はそれぞれ週5日の看板番組をスペイン語と英語で展開し、グローバルな発信を目指す。

「Apple Music Club」は、世界各地のクラブカルチャーを24時間365日届ける新機軸のステーション。著名DJのTim SweeneyとNAINAの案内で、Honey Dijon、Jamie xx、FKA twigs、Nia Archivesら一流アーティストによる独占ミックスを提供する。さらに、Apple MusicキュレーターのCircoloco、Tomorrowland、The Warehouse Project、fabric、Hï Ibiza、Stone Island Soundなどが選曲したプログラムも配信される。

心の安らぎを追求する「Apple Music Chill」では、BeckによるGeorge Harrison「Be Here Now」のカバーを独占公開。Brian Eno、Stephan Moccio、Zane Loweらトレンドメーカーたちが、リラックスをテーマにした選曲とストーリーを展開する。

Apple Musicのラジオ部門は、2015年の開始以来、アーティストへのインタビューや、アーティスト自身がホストを務めるプログラムなど、独自のコンテンツで支持を集めてきた。同社のグローバルクリエイティブディレクター、Zane Lowe氏は「AIとアルゴリズムの時代において、人々が実際にそこにいて共有できるライブ配信の価値は大きい」と強調する。

今回の新サービスは、iPhoneやiPad、Apple Watchなど、Apple Music対応デバイスすべてで利用可能。既存の3局と合わせ、音声アシスタントSiriにも対応した、より豊かな音楽体験を提供していく。

Share.

Comments are closed.