フライング・ロータス(Flying Lotus)が新たなシングル「Ingo Swann」を発表!ファンを驚かせるような音楽的な転換を示すこのシングルは、8月にリリースされた、80年代風の甘美なサウンドが特徴の「Garmonbozia」に続く新曲となっている。

新曲「Ingo Swann」は、アップテンポで煌びやかなハウス・トラックであり、フライング・ロータスのこれまでの作品とは全く異なる雰囲気を持つ。この曲のタイトルは、有名な超能力者の名前から取られており、彼もまたフライング・ロータス同様、霊的な次元を旅することができた人物だ。「Ingo Swann」では、その背景が爽快なサウンドで表現され、温もりのあるシンセサイザーと活気に満ちたパーカッションが響く旅路を描いている。現代の音楽界において最も先進的なプロデューサーのひとり、フライング・ロータスが見せる予想外ながらも歓迎すべき展開は要注目だ。

2000年代半ばに急成長したビート・ミュージック・シーンを牽引し、音楽レーベル〈Brainfeeder〉を設立、そこからサンダーキャットやカマシ・ワシントン、ルイス・コールといったアーティストを続々と世に送り出し、最近では日本人初の所属アーティストとして、長谷川白紙と契約したことも話題となるなど、シーンに多大なる影響を及ぼしてきたフライング・ロータス。「Garmonbozia」と「Ingo Swann」は、フライング・ロータスにとって2022年の「The Room」以来となるシングルだが、ここ数年、フライング・ロータスことスティーヴ・エリソンの創作活動は、音楽の枠を超え、その多才さを爆発させている。2021年にNetflixオリジナルアニメシリーズ「YASUKE -ヤスケ-」で音楽・製作総指揮で参加したのに続き、ホラー映画『V/H/S/99』で、共同脚本、監督、音楽を手掛け、最近では『ブレイキング・バッド』のアーロン・ポールと『三体』のエイザ・ゴンザレスが出演するSFホラー映画『Ash』を撮り終え、この作品でも監督と音楽を担当している。またバスケットボール界の伝説的選手、マジック・ジョンソンのドキュメンタリー『マジックと呼ばれる男(原題:They Call Me Magic)』のテーマソングも手がけている。

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