マーケティングインキュベーション大手のIMKホールディングスは、7月30日、SNS向け楽曲著作権運用事業を展開するアレネロと資本業務提携を締結したと発表した。

アレネロは、300名以上のクリエイターネットワークを持ち、YouTubeやTikTokでの楽曲収益化支援を主力事業としている。同社は、楽曲制作者と動画配信者双方に対し、動画視聴ごとに自動的に収益が入るシステムを構築し、業界で注目を集めている。また、インフルエンサーキャスティング事業も展開しており、企画から動画制作まで一貫したサービスを提供している。

IMKホールディングスは、この提携によりSNS運営ノウハウを既存事業に活用し、広報・PR面やエンターテインメント事業での成長を図る。一方、アレネロにとっては、IMKの資本力とアセットを活用した更なる成長が期待される。

今後は、SNSプラットフォームでの収益拡大・安定化を目指すとともに、海外市場への進出も視野に入れている。また、エイベックス元副社長の千葉龍平氏も株主として参加し、アレネロの経営基盤強化も図られる。

今回の提携について、アレネロ 代表取締役CEO 杉山昌平氏は次のように述べている。

アレネロは、これまでYouTubeのBGM著作権収益を音楽制作者だけでなく、動画クリエーターにも還元する革新的なビジネスモデルを積極的に推進してまいりました。音楽を創る人々とそれを活用する人々が結ばれることで、新たな価値や市場が生まれつつあると感じています。

このたび、IMKホールディングスとの資本業務提携によって、このビジネスモデルを世界中のスタンダードに育てていくことを目指します。また、SNSのさまざまな機能を有機的に結びつけ、新たなカルチャーやビジネスの創造に挑戦していきたい。

これが私たちの夢であり、目標です。

まずは、知財分野における音楽著作物を、動画クリエーターにとっての動画のオリジナリティを発揮できるモノであり、収益性を持つ価値あるものとして広く知ってほしいと考えています。

IMKホールディングスとの今回の取り組みを通し、私たちは音楽知財ビジネスでの世界展開を一層加速させてまいります。

アレネロ 代表取締役CEO 杉山昌平

この提携により、両社は相互の強みを活かし、SNS時代における新たなビジネスモデルの構築と、グローバル展開を加速させる方針だ。

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