ニューヨーク発セックス・ポジティブな4人組、カムガール8が、待望のデビュー・アルバム『the 8th cumming』を〈4AD〉より発表し、ファースト・シングル「Karma Police」をミュージック・ビデオと共に公開した。
この曲でバンドは、レディオヘッドのカバーではなく、飛行機に乗り遅れたり、荷物を盗まれたりするカオスなツアー・ストーリーを、鋭くもキラキラとしたサウンドを放つキーボード、まるで台風のように勢いのあるリフ、そしてダーク・ウェーブ・ナイト・クラブの囁きで表現している。このバンドは、『cumgirl8 EP』(2020年)で青春を迎え、『RIPcumgirl8 EP』(2021年)で自らの終わりを経験し、『phantasea pharm EP』(2023年)でカオスな死後の世界を目撃し、10月4日にリリースされる待望のデビュー・アルバムによって、”8度目の絶頂”を迎えようとしている。
ユートピア的で混沌とした「グレタ・サンバーグの熱病の夢」と形容されるこのデビュー・アルバム『the 8th cumming』は、バンドの心に近い哲学、すなわち人間と機械、自然とテクノロジーの関係に取り組むサイバー・フェミニズムに根ざしている。この文脈の中で、このアルバムは終末論的な視点からオンラインと物理的な世界との関係を考察することを目的としており、バンドが淡く濁った風景の中でスライムに覆われた未来的な衣装(悪化する自然の生態系と人工知能の舵取りによる意識の溶解からなる不可避の「ポスト・リアリティ」を象徴する)を身にまとうアートワークに至るまで、終末論的な視点で描かれている。
SXSW2024への抗議を含む率直なアクティヴィズム、侮蔑的な歌詞、バンド内で制作されたコスチュームによる冒険的なステージでのパフォーマンス、プランC(中絶ピル)によって、政治的な筋力を鍛えてきたバンドだが、現在はリスナーに複雑なテーマを紹介することを恐れず、自分たちの創造的な境界線を探り、内側に目を向けている。
ジョン・カーペンターのレトロなホラー・サウンドトラックのような歪んだゴシック・インダストリアルから、クリス&コージーやスーサイドを彷彿とさせるサスペンス的で時にロマンチックなシンセ・ウェーブ、そして硬質なポスト・パンクの実験主義まで、アルバムは暗さと明るさの間で揺れ動き、相互に銀河系を旅している。バンドが作曲中に参考にした音楽は、ミス・キトゥン、デルタ5、リジー・メルシエ・デクルー、スロッビング・グリッスル、ESG、D≒SIRE、デリ・ガールズ、ナイン・インチ・ネイルズ、スーシー・アンド・ザ・バンシーズ、ピーチズ、ビョークなど。その多彩な音楽的風景とぶつかり合いながら、サイバー・フェミニズム的な社会批判と4人組の生活体験の相互作用を呼び起こし、そのテーマという点で、超現実と幻想の間にしっかりと位置している。
カムガール8のデビュー・アルバム『the 8th cumming』は、10月4日 (金) に輸入盤CD、輸入盤LP、限定盤LP(ネオン・グリーン・ヴァイナル)、デジタル / ストリーミング配信でリリース!
リリースinfo:
label: 4AD / Beat Records
artist: cumgirl8
title: the 8th cumming
release date: 2024.10.04
CD 輸入盤:¥ 2,200 +tax
LP 限定盤(ネオン・グリーン・ヴァイナル):¥ 4,800 +tax
LP 輸入盤:¥ 4,500 +tax