トム・ミッシュ(Tom Misch)が主宰するレーベル〈Beyond The Groove〉から、サウス・イースト・ロンドン出身のネオ・ソウル・シンガー、ジョエル・カルペッパー(Joel Culpepper)が、新作EP『Happiness Is Only A Few Miles Away』を発表した。

トム・ミッシュは本作のプロデューサーも務めており、トム・ミッシュが参加した新曲「Free」が公開された。ジョエルにとって、2021年のデビュー・アルバム『Sgt Culpepper』以来の新曲となる。

このEPの制作は、ジョエルが昨年トム・ミッシュとツアーをしていたときにスタートした。トムがジョエルの曲「Afraid To Be King」を聴いて気に入り、連絡を取ったことから二人の友人関係は始まったという。「彼から連絡が来て、一緒にセッションをした。それ以上でもそれ以下でもないよ」と説明するジョエル。「彼はユセフとのコラボ・アルバムに取り組んでいて、僕はそれにバッキング・ヴォーカルで参加したんだ。トムと僕は、そのときから頻繁に会うようになった。ほとんどランダムにね。2人ともロンドンのサウス・イースト出身で、正直なところ、僕たちは友達になる運命にあったと思う。その上に音楽が自然に乗っていった。僕らは家族になったんだ」。昨年、ツアーを共にした彼らは、スタジオに入る時間があり、今回公開された「Free」はLAで伝説的なソウル・アーティストのエディ・チャコン (チャールズ&エディ) とレコーディングした最初の曲だった。ジョン・キャロル・カービーの存在や彼の美しいアルバム『Pleasure, Joy, Happiness』を通じて、彼に再びルネッサンスが起こっていることは感じてた。それに夢中だったんだ。彼はとても礼儀正しく、非常に謙虚で、いろいろな話をしてくれた」とジョエルは語る。

残りの大部分は、トムのホーム・スタジオと、ペリー・ヴェールにあるジョエルの友人のスタジオ、ノース・ロンドンにあるJimmy Napesスタジオでレコーディングされた。このEPは、ジョエルが新しいことを試してみたり、取り入れたりすることに前向きで、思いがけないところからインスピレーションを得ることができた時期に制作された。「トムのサポートのおかげで完成した「Free」は、自分にとって馴染みのないもの…自然とつながることを体現しているように感じる」とジョエルは言う。「ハイキング、サーフィン、冷たい水、体操……トムはたいてい、挑戦する僕を笑って応援してくれた。膝が痛くなった私を担いで山を下りてくれたことは、新たなレベルの友情の証だった」。ジョエルは自然への新たな感謝とともに、断酒のために行っていた瞑想からインスピレーションを得ている。「突然、毎週通うようになり、平穏と癒しを得ている自分に気づいたんだ。瞑想をしているとはっきり言わなくても、みんなが僕のポジティブな変化に気づいてくれた。自分でも気づかないうちに、良くなっていたような気がするんだ」と語る。

このEPは、ジョエルの独特のレトロなソウル・サウンドの魅力を余すところなく伝える、驚くほど誠実な作品だ。ジョエルは常に音楽第一主義を貫いており、それはカリスマ的なソングライティングと完璧なパフォーマンスにも表れている。本作は、手放すこと、痛みの中にあってもベストを尽くすことをテーマにしており、人々の意識が幸せの中心であることを伝えている。愛、喜び、痛み、そのすべてがレコードの中にある。「傷つきやすさは人間の特殊能力だと思うし、このプロジェクトの一部がたとえ痛みを伴うものであっても、最終的には希望に満ちたものであることを願っている。自己愛というか、自分を受け入れることこそ最大の優しさなんだ」とジョエルは説明する。

シングル「Free」についてジョエルは、「ニーナ・シモンが 「私にとって自由とは?恐れないこと!」と言った。「Free」は、恐怖を感じないこと、そして、それは自分たちの選択だということを付け加えてるんだ。僕たちは自らに制限をかける。鉄格子のようなね。僕らを捕らえ、拘束する悪い状況でも、僕たちには自分を受け入れ、そこから立ち上がるだけの力がある。 痛みを取り除くことはできないが、苦しみを減らすことを学ぶことは、僕たちの決断でもあるんだ」と説明する。

リリースinfo

label: Beyond The Groove
artist: Joel Culpepper
title: Free (feat. Tom Misch)
release: 2023.9.15 (Fri)

配信リンク:
https://joelculpepper.ffm.to/free-ft-tom-misch

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