マーキュリー・プライズ受賞を成し遂げ、ルー・リード、ビョーク、ハドソン・モホーク、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーらとのコラボレーションでも知られる異才、アノーニ(ANOHNI)がアノーニ・アンド・ザ・ジョンソンズ(ANOHNI and the Johnsons)名義では初となるのアルバム『My Back Was A Bridge For You To Cross』より、新曲「Why Am I Alive Now?」をMVと共に公開した。
ジミー・ホガースとの共同プロデュースで完成したリッチな楽曲の上に、アノーニの情感豊かなヴォーカルが響きわたる一曲となっている。
目の当たりにしたくない
こんな無理強いや
私たちの世界が悲鳴をあげているのを
どうして私は今、生きているんだろう?
– Why Am I Alive Now? の歌詞より一部抜粋
曲が進むにつれ、ANOHNIの歌声は繊細さと力強さを増していく。HBOの人気テレビシリーズ『Euphoria』の出演でも知られるハンター・シェーファーが自身2回目の監督作品として制作した「Why Am I Alive Now?」のMVは、広大で映画的な映像となっており、太平洋に面した工場の中で、互いの庇護を求める女性たちの姿が描かれている。
高校生の時にアノーニを聴き始めたので、彼女の楽曲「Why Am I Alive Now?」のために映像世界を構築する手助けができたことは、とても光栄なことです。このミュージックビデオは、楽曲が問いかける “なぜ私は今生きているのか?”という問いに誠実に答えようとしたものです。
何もしてくれない世界で姉妹愛を見つけるというアイデアに焦点を当てようと思いました。
演出、振り付け、トーンによって、その世界観がほんの一部でも伝わればと思っています。 – Hunter Schafer
また、アノーニは日本時間の7月7日(金)午前4時より、特別ゲストにノミ・ルイズNomi Ruizを迎えて彼女のYouTubeチャンネルで特別ライブを行う。さらに、この放送では、アノーニとハンター・シェーファーの対談も予定されている。
2022年、アノーニは、ジミー・ホガース(エイミー・ワインハウス、ダフィー、ティナ・ターナー)のソウル・ミュージックに対する感受性に注目して、彼との共作を決めた。これまでのジョンソンズ名義のアルバムにおいて、作曲とプロデュースを自身で手掛けてきたアノーニにとって、このようなコラボレーションは初めてのことだった。ノートいっぱいに書き留めた歌詞のアイデアを持ち込んだアノーニは、ホガースのギターと自身のピアノに合わせて一連のデモ音源を作成した。その後、ホガースは、レオ・アブラハムズ、クリス・ヴァタラロ、サム・ディクソン、そしてストリングスアレンジャーのロブ・ムースを含むスタジオ・バンドを結成し、アルバムのレコーディングが行われた。ホガースの直感的なギターが、アメリカン・ソウル、ブリティッシュ・フォーク、実験音楽の要素に触れながら、10曲にわたってリスナーを先導していく。そこには大きな優しさと、メロディ、不協和音が共存している。
本作では、幅広いテーマを形にすることにより、今の世界の状態を表現している。アノーニは、パーソナルなレンズを通して、愛する人を失うこと、不平等、疎外感、受け入れること、残酷さ、環境破壊、アブラハムの宗教(*聖書の預言者アブラハムの神を受け継ぐと称するユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三宗教)がもたらす壊滅的な状況、未来的フェミニズム、そして、私たちの考え方、精神性、社会構造、自然との関係を、まだ変えられるかもしれないという意図といった様々なテーマを取り上げている。
いよいよ今週7月7日(金)に世界同時発売となる本作の日本盤 CDには歌詞対訳・解説書 が封入され、ボーナス・トラックが追加収録される。輸入盤は通常のCD/LPに加え、限定のホワイト・ヴァイナルが発売される。 また原宿BIGLOVEレコーズでは帯付き限定イエロー・ヴァイナルが発売される。現在各店で絶賛予約受付中。
ANOHNI and the Johnsons
『 My Back Was A Bridge For You To Cross』
release date: 2023.07.07 ON SALE
国内盤CD RT0393CDJP ¥2,400+税
解説+歌詞対訳 / ボーナストラック追加収録
輸入盤CD RT0393CD ¥ 1,850 +税
輸入盤LP RT0393LP ¥ 4,920 +税
限定盤LP RT0393LPE
(数量限定/ホワイト・カラー)¥ 4,920 +税
tracklist
01. It Must Change
02. Go Ahead
03. Sliver of Ice
04. Can’t
05. Scapegoat
06. It’s My Fault
07. Rest
08. There Wasn’t Enough
09. Why Am I Alive Now?
10. You Be Free
11. Her Sovereignty *Bonus Track For Japan