シアトル在住、卓越したスキルを持ったジャズ・ドラマーとして、また先鋭的なプロデューサーとして、リズムの無限の可能性を生み出し続けるドラマー/プロデューサー/MCのカッサ・オーヴァーオール。〈Warp〉所属のスクエアプッシャーやフライング・ロータスらから多大なる影響を受けた彼が、同レーベルより最新作『ANIMALS』を5/26に発売することを発表し、同時にニック・ハキム、シオ・クローカー参加の新曲「Make My Way Back Home」を公開した。

楽曲は、カッサがシアトルに戻り、”故郷”という概念と格闘する中で、その後に訪れた試練を表現しているという。今回リリースされるアルバム『ANIMALS』も、長年を活動をしてきたニューヨークから、故郷のシアトルに戻り制作された。『ANIMALS』は、各方面から高い評価を得た自主制作アルバム『Go Get Ice Cream and Listen to Jazz』(2019年)、UKの名門〈Brownswood〉からリリースされた『I Think I’m Good』(2020年)に続く作品で、カッサのプロデュース能力の高さと独自のリズム感覚が全面に出た作品である。アルバムには、新曲に参加しているニック・ハキム、シオ・クローカーをはじめ、ダニー・ブラウン、ローラ・マヴーラ、ウィキ、リルB、シャバズ・パレスのイシュマエル・バトラー、ヴィジェイ・アイヤーや、トモキ・サンダースといった、ラッパーからジャズ界のスターに到るまで、カッサの経歴ならではの様々なフィールドのゲストが参加している。

『ANIMALS』というタイトルは、エンターテイナーとして、またアメリカの黒人としての彼の人生の逆説を意味する比喩となっている。

僕たちは自分たちを人間と呼んでいるよね。でも、僕らは動物的なことをお互いにやっているんだ。僕らは人から人間らしさを奪うことで、不道徳を正当化する。”彼は動物だから、そうやって扱ってもいいんだ” この作品の中に出てくるさまざまな種類の小さな疑問は、すべて人間に当てはまる疑問だ。自分は自由なのか?それとも、サーカスに登場する動物なのだろうか?これらの問いは、僕が人種について考える方法と交わっているんだ。 – Kassa Overall

これまでにアンジェラ・デイビス、ヴィジェイ・アイヤー、アート・リンゼイ、セシル・マクロリン・サルヴァント、オノ・ヨーコ、ジョン・バティスト、フランシス・アンド・ザ・ライツといった、錚々たる面々とコラボレーションを重ねてきたカッサのソロ・ワークは、アバンギャルドな実験精神とヒップホップ的なテクニックを融合させ、ジャズとラップの未知なる邂逅を実現させている。また、彼が楽曲にのせて放つメッセージは、彼自身の精神的な苦悩を表現している。

待望の最新作『ANIMALS』はCD、LP、デジタルで5/26に発売!国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。LPはクリア・ヴァイナル仕様となっており、日本語帯付き仕様盤(クリア・ヴァイナル/歌詞対訳・解説書付)でも発売される。さらに、国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPは、数量限定のTシャツ・セットでも発売される。

Kassa Overall『ANIMALS』
label: Warp Records
release: 2023.05.26

BEATINK.COM:  https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13345

Tracklist
01. Anxious Anthony (feat. Anthony Ware)
02. Ready To Ball
03. Clock Ticking (feat. Danny Brown & Wiki)
04. Still Ain’t Find Me (feat. Tomoki Sanders, Bendji Allonce, Mike King & Ian Finklestein)
05. Make My Way Back Home (feat. Nick Hakim & Theo Croker)
06. The Lava Is Calm (feat. Theo Croker)
07. No It Ain’t (feat. Andrae Murchison)
08. So Happy (feat. Laura Mvula & Francis and the Lights)
09. It’s Animals
10. Maybe We Can Stay (feat. J. Hoard)
11. The Score Was Made (feat. Vijay Iyer)
12. Going Up (feat. Lil B, Shabazz Palaces & Francis and the Lights)

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