これまでのべ150万人以上を動員してきた、京都を代表する音楽ヴェニューにして、日本に現存するクラブでは最も⻑い歴史を誇る CLUB METROにて、 5人の美術家・音楽家の作品を展示する同ヴェニュー初の企画展「SPECTER」が、2022年12月1日(木)〜12月30日(金) にかけて開催される。

展覧会名「SPECTER(亡霊)」の語根はギリシア語由来のspek-で「見る、観察する」という意味を持っている。闇の中にほのかに見える正体のわからないもの。それが亡霊と思われた。

本展ではステージにDJやバンド、フロアに踊る人々がいない代わりに、自動演奏楽器やサウンドオブジェが配置され、暗い空間の中でそれらがひとりでに音を鳴らす。一方で現存するクラブでは日本で最も⻑い歴史を誇る同クラブに蓄積された歴史を視覚化するアプローチを行う。5人の作家による探求を通し、音楽ヴェニューとしてのCLUB METROを再体験・再観察する機会となるだろう。

なお、「SPECTER」の見どころは以下のとおり。

・クラブでの展覧会というシチュエーション

本展ではステージにDJやバンド、フロアに踊る人々がいない代わりに、自動演奏楽器やサウンド オブジェが配置され、暗い空間の中でそれらが自律的に音を鳴らす。また、同クラブに蓄積された32年間の歴史を展示作品によって視覚化するアプローチも行う。

・異なる分野の作家を招聘。新作や、関西初出品作家も。

本展に参加するのは美術家、音楽家、メディアアーティスト等、さまざまなキャリアをもつ作家たちだ。木藤純子および毛利桂は本展にあわせて新作を制作。木藤はCLUB METROのフロア 床面をフロッタージュ(拓本)して作成した平面作品を展示する(本展チラシのメインビジュアル)。北京生まれで東京在住の美術家・藤田クレアは、関⻄での企画展参加は今回が初となる。

・YPY + 鼓童 + 石原只寛などが出演するライブ・プログラム

会期中に3つのライブを開催。出展作家のみでなく、各回数組の音楽家も招聘。本展のクロージ ング・ライブでは、出展作家である日野浩志郎による電子音楽ソロプロジェクトYPY、佐渡を拠点にする太鼓芸能集団の鼓童、UNBE名義でも活動するsax奏者の石原只寛のトリオが出演。

CLUB METRO EXHIBITION SERIES VOL.1 SPECTER

アーティスト:
木藤純子、日野浩志郎 + 白石晃一、藤田クレア、毛利桂、八木良太

展覧会 開催日時:
2022年12月1日(木)〜12月30日(金) 13:00〜18:00 休館日:12月4日(日)、12月7日(水)、12月11日(日)、12月12日(月)、12月13日(火)、12 月14日(水)、12月18日(日)、12月19日(月)、12月26日(月)、12月27日(火) ※12月3日(土)、12月25日(日)、12月30日(金)はライブ開催日のため展示はご覧になることができません。

info: https://www.metro.ne.jp/news/2022/11/26/specter/

会場:
CLUB METRO
〒606-8396 京都市左京区川端丸太町下ル下堤町82恵美須ビルB1F(京阪神宮丸太町駅2番出口)
TEL 075-752-4765
URL https://www.metro.ne.jp/

展覧会 入場料:
1000円(ドリンク代別途)|高校生以下無料
お問合せ
CLUB METRO|info@metro.ne.jp
木藤純子《BLUE HOUR》 撮影:市川靖史

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