ヨークシャーで生まれ育ち、現在はロンドン拠点で活動をするマルチ奏者/プロデューサー/ヴォーカリストのエマ・ジーン・サックレイ。最近では5月に発売されたスクイッドのアルバムへの参加や、ブルーノートの名曲カバーコンピ『Blue Note Re:imagined』にジョルジャ・スミス、エズラ・コレクティヴ、ヌバイア・ガルシアらと共に名を連ねたことも話題となり、ジャイルス・ピーターソンが大絶賛。先日発表された7月2日リリースのデビューアルバム『Yellow』からの先行シングル「Say Something」はSAISON CARD TOKIO HOT 100でトップ10入りを果たすなど、いま大きな注目を集める彼女が、アルバムからの新曲「Spectre」をMVと共に公開した。
「Spectre」は、うつ病の厳しい現実に立ち向かう楽曲だ。サックレイは楽曲中、今までで最もソウルフルとも言えるボーカルを披露、そして物思いにふけるようなギターサウンドとシャッフルされたドラムサウンドの中に暖かいオーケストラサウンドが霧の中から現れたかと思うと、その後には繰り返し「He haunts me(彼が私に取り憑く)」と歌っている。
心の病は、人を内側から蝕んで、喜びや情熱、記憶さえも奪って、亡霊のように家に取り憑くことさえある。この楽曲「Spectre」はカタルシスを得るための手段になる。
– Emma-Jean Thackray
エマ・ジーン・サックレイのデビューアルバムは、常識にとらわれず、人間味があって、誰もが分かち合えるストーリーだ。70年代のジャズ・フュージョンとPファンクを結ぶ、あるいはサン・ラやアリス・コルトレーンのような広大無辺な祈りの音楽とビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』のような華麗なオーケストラアレンジを結ぶ、鮮やかな線を描いていく。
アルバム全体を通して、幻覚的な体験ができるサウンドにしたかった。
最初の曲をかければ、そこから1時間近くに渡る強烈な体験を聴き手に与えて、現実とは異なる世界に連れて行くような作品。
– Emma-Jean Thackray
待望のデビューアルバム『Yellow』は7月2日にリリース!国内盤CDにはボーナストラック「Road Trip To Saturn」が収録され、歌詞対訳・解説が付属する。また、輸入盤CD、輸入盤2LP(ブラック・ヴァイナル)、限定盤2LP(クリア・ヴァイナル)、デジタルと各種フォーマットでも発売される。