ライヒ、イーノ、エイフェックス・ツインからバトンを受け継ぐ存在としてシーンに登場し、作品ごとに刺激的なヴィジョンとサウンドを提示するだけでなく、様々なアーティストの転機作や代表作、はたまた気鋭の映画作品への貢献を経て、現代もっとも重要なプロデューサーのひとりとなったワンオートリックス・ポイント・ネヴァー (以下OPN) ことダニエル・ロパティン。
9月に最新作『Magic Oneohtrix Point Never』の完成を発表した際には、シングル・パッケージ『Drive Time Suite』を通して、いきなり3曲を解禁し、続いて公開された「Long Road Home」のミュージックビデオも大きな話題となっていたが、アルバムのリリースをいよいよ今週金曜に控え、第二弾シングル・パッケージ『Midday Suite』を新たに公開し、「Cross Talk II」「I Don’t Love Me Anymore」「Bow Ecco」「The Whether Channel」「No Nightmares」の5曲を一挙解禁した。
また今回参加ゲストも明らかとなり、ザ・ウィークエンドとして「No Nightmares」で歌声を披露しているエイベル・テスファイが、アルバム全体の共同エグゼクティブ・プロデューサーを務めていることがわかった。
ミニマルなモータリック・ビートが印象的な「I Don’t Love Me Anymore」では、ポップ・パンク的サウンドにOPN自身の歌声をフィーチャー。「The Whether Channel」では、本アルバム制作のきっかけでもある自己啓発テープをサンプリングし、眠りを誘うような中盤まで展開から、突然力強いビートによって叩き起こされ、気鋭ラッパー、ノランベローリン (Nolanberollin) の歌声に導かれるように、一気にクライマックスへと向かう。
続く「No Nightmares」は、ロパティンの未来的なサウンド演出とアレンジを軸に、ザ・ウィークエンドが美しい歌声を披露する極上のバラード。二人は、ザ・ウィークエンドが本人役で出演した気鋭監督サフディ兄弟の映画『アンカット・ダイヤモンド (原題:Uncut Gems)』で、ロパティンが音楽を手掛けたことをきっかけに親交を深め、世界中でヒットしたザ・ウィークエンドの最新作『After Hours』では、ロパティンがプロデューサーとして参加。架空のラジオ局というコンセプトのもと、インタールード的な機能を果たしている「Cross Talk II」「Bow Ecco」といった楽曲からも、エクスペリメンタルなものから過去最高にポップなサウンドまで、ありとあらゆる音楽要素を一つの作品として美しく纏め上げるロパティンの飛び抜けた才能を証明している。
ニューエイジを脱構築したサンプル・コラージュの傑作『Replica』のような展開、〈Warp〉での初作にしてOPNの名前を広く知らしめた『R Plus Seven』における静謐な旋律、『Returnal』の強力なノイズ、『Garden Of Delete』や『Age Of』でのポップ・ミュージックへの意識的な接近、あるいは映画音楽の仕事を思わせる交響曲的な構築といったこれまでのOPNの音楽的要素を自在に行き来しながら、架空のラジオ局というコンセプトのもとそれらすべてが奇妙なほど見事に統合された本作『Magic Oneohtrix Point Never』は、OPNの原点の振り返りであり、集大成であり、同時に最新型である。
Much love and admiration for everyone that made this record possible under crazy circumstances— this record means the world to me. MAGIC ONEOHTRIX POINT NEVER comes out this Friday on @WarpRecords , credits below 🩺🖤 pic.twitter.com/4B3ClJDrml
— opn (@0PN) October 26, 2020
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー最新アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』は、10月30日 (金) 世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラック「Ambien1」が追加収録され、解説書が封入される。また数量限定でTシャツ付セットの発売も決定。アナログ盤は、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定フォーマットとしてクリア・イエロー・ヴァイナルと、BIG LOVE限定のクリア・ヴァイナルも発売される。Beatink.com限定のクリア・オレンジ・ヴァイナルとカセットテープはすでに完売となっている。
オウテカ、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、そしてポリゴン・ウィンドウの再発盤という超強力リリースが続く〈WARP RECORDS〉のキャンペーンの開催も決定!対象商品3枚以上購入して応募すると、オリジナル卓上カレンダーが必ずもらえる!
対象商品には、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの他、オウテカ話題の最新作『SIGN』、ポリゴン・ウィンドウ『Surfing On Sine Waves[完全版]』(12月4日発売)の3作を中心に、現在好評発売中のスクエアプッシャー『Be Up A Hello』と『Lamental EP』、イヴ・トゥモア『Heaven To A Tortured Mind』、ロレンツォ・センニ『Scacco Matto』、ダークスター『Civic Jams』の国内盤が加わる。また各新作タイトルの国内盤CDの初回生産分には、それぞれデザインの異なる〈WARP〉ステッカーが封入される。
キャンペーン詳細はこちら↓
http://www.beatink.com/user_data/warp2020.php