SoundCloudが約184億円の融資金額を獲得、新体制での運営が報じられる

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先月、従業員の約40%に当たる人員を解雇したことを明らかにし、そのことがきっかけで、サービスがなくなるという噂がたった音楽プラットフォーム・SoundCloud。その行く末について、サービス停止はデマだと否定する声明をブログで表明していた同社が、先日NYで行われた会議にて、1億6900万ドル(約184億円)の融資を受けることが決定したようだ。

世界最大級の音楽プラットフォームとしてプロ・アマ問わず、多くのミュージシャン、DJ、ラジオ局やウェブサイトがそのサービスを利用していることで知られるSoundCloudだけに、サービスがなくなった場合、今後の音楽の発信の場をどこに見出すべきなのか?という声がユーザーから少なからず上がっていただけに、今回、巨額の融資が決定したことはサービスを提供する側だけでなく、利用する側からしても一安心といったところか。

👉CEOが交代

先述の巨額の融資を行うのは、アメリカのグローバル投資銀行のRaine Groupとシンガポールを拠点とする投資会社Temasekで、この融資により、SoundCloudは、先月、同社の共同設立者でCEOのAlexander Ljungがブログで発表していたとおり、独立した形のままサービスを継続していくことができるようになったとの見通し。


しかしながら、新体制では、長く同社のCEOを務めてきたAlexander Ljungは会長職に退くことになり、かわりにCEOには「ベテランデジタルメディアオペレーター」で元VimeoのCEOを務めたKerry Trainorが就任し、Michael WeissmanがCOOに就任するとのこと。

また、新しい投資家は同社の株式を50%以上保有することになると、Varietyが報じている。

👉キャッシュフローは改善に期待がかかる

近年、Soundcloudの財政問題は悪化の一途を辿っていると言われており、2014年に4400万ドルの損失、2015年に5200万ドルの損失を計上。その経営が危機に直面していると報じられていた。

今後、同社はどのような形で経営を進めていくかなどは今のところ明らかになっていないが、今回の融資決定が発表されたブログでの「強力な独立した将来を保証します。」という言葉どおりに捉えれば、とりあえずの危機からは脱したということなのだろう。

マネタイズ面などを考えると新たな打ち出しが必要になってくるとは思うが、ユーザー側としたら今回の発表は、とりあえずボジティブに受け入れておきたいところだ。

Text by Pointed
Top image via Graham Smith
Reference: Soundcloud, Variety, recode


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